アニメ『モブせか』2期は、2026年7月8日から放送開始。AT-Xが最速放送、ABEMAとdアニメストアが地上波先行・最速配信を行います。
第2期では、子爵となったリオンが聖女マリエの親衛隊に任命され、王国内部の陰謀とファンオース公国の新たな脅威に巻き込まれます。
※この記事は2026年6月28日時点の公式発表を基にしています。放送・配信日時は変更される場合があるため、視聴前に最新情報をご確認ください。
結論を先にまとめると、次のとおりです。
- 『モブせか』2期は2026年7月8日から放送開始
- 最速放送はAT-Xで毎週水曜23時30分
- ABEMAとdアニメストアは毎週水曜24時30分から最速配信
- 第2期は子爵となったリオンと聖女マリエの親衛隊任務を描く
- オープニング主題歌はAndo「人生エンドロール」
- エンディング主題歌は名称非公開「あしたはあしたのけせらせら!」
- リオン役の大塚剛央をはじめ、第1期の主要キャストとスタッフが続投
アニメ『モブせか』2期はいつから放送される?
『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です2』は、2026年7月8日水曜日からAT-X、TOKYO MX、BS日テレで順次放送されます。
最も早く視聴できるテレビ放送は、AT-Xの7月8日23時30分です。TOKYO MXは同日25時、BS日テレは翌7月9日25時から放送されます。TVアニメ「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です2」公式サイト+1
『モブせか』2期の放送局と放送時間
区分 放送局 放送開始日・時間
最速放送 AT-X 2026年7月8日から毎週水曜23時30分
地上波 TOKYO MX 2026年7月8日から毎週水曜25時(翌木曜午前1時)
BS放送 BS日テレ 2026年7月9日から毎週木曜25時(翌金曜午前1時)
AT-Xでは、毎週金曜11時30分と毎週火曜17時30分にリピート放送も予定されています。
深夜アニメでは「25時」のように日付をまたいだ時刻表記が使われます。TOKYO MXの7月8日25時は、実際には7月9日午前1時です。
録画予約をする際は、日付を間違えないよう注意しましょう。
2期の放送日はいつ発表された?
第2期そのものは、テレビアニメ第1期の放送終了後となる2022年12月に制作決定が告知されていました。
その後、2026年4月に7月放送予定であることが発表され、2026年6月3日に具体的な放送開始日とキービジュアル第2弾が公開されました。
さらに6月17日にはPV第2弾と主題歌情報、6月19日には追加の配信情報が発表されています。TVアニメ「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です2」公式サイト+1
発表の流れを整理すると、次のようになります。
- 2022年12月:テレビアニメ第2期の制作決定
- 2026年4月:2026年7月放送予定とPV第1弾を発表
- 2026年6月3日:7月8日の放送開始日とキービジュアル第2弾を発表
- 2026年6月17日:PV第2弾、OP・ED主題歌を発表
- 2026年6月19日:各動画配信サービスの配信情報を追加
制作決定から放送まで長い時間がかかりましたが、6月に入ってから情報解禁のギアが一気に上がりました。
待っていた側としては「本当に始まるんだな……」という実感が、ようやく現実の輪郭を持ち始めたタイミングです。
『モブせか』2期の最速配信はどこ?
『モブせか』2期は、ABEMAとdアニメストアで2026年7月8日から毎週水曜24時30分に地上波先行・最速配信されます。
AT-Xの放送から1時間後、TOKYO MXの放送より30分早く視聴できるスケジュールです。TVアニメ「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です2」公式サイト+1
配信開始日時の違い
区分 配信サービス 配信開始日・時間
地上波先行・最速配信 ABEMA、dアニメストア 2026年7月8日から毎週水曜24時30分
その他の配信 U-NEXT、DMM TV、Lemino、FOD、Hulu、Prime Videoなど 2026年7月13日から毎週月曜24時30分以降、順次配信
「放送とほぼ同時に追いたい」という人は、ABEMAかdアニメストアが候補になります。
一方、普段利用しているサービスでまとめて視聴したい場合は、7月13日以降の配信を待つ形です。
見放題対象となるプラン、無料視聴の条件、配信終了日はサービスごとに異なる可能性があります。契約や登録の前に、各サービスの作品ページで最新情報を確認してください。
『モブせか』2期では何が描かれる?
第2期では、ファンオース公国との戦いで功績を挙げ、子爵にまで昇進したリオンが新たな任務へ巻き込まれます。
公式イントロダクションによると、リオンは聖女となったマリエの親衛隊に任命され、王国を揺るがす陰謀へ立ち向かうことになります。TVアニメ「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です2」公式サイト
子爵となったリオンが聖女マリエの親衛隊へ
第1期のリオンは、貧乏男爵家の三男として学園へ入りました。
本人は「モブとして目立たず暮らしたい」と願っていましたが、ルクシオンとアロガンツの力を使い、攻略対象5人との決闘やファンオース公国との戦いで勝利します。
その結果、リオンの地位は本人の希望を置き去りにして上昇しました。
第2期の開始時点では、王国から無視できない存在となったリオンが、マリエを守る親衛隊へ抜擢されます。
第1期では対立する側にいたマリエを、第2期ではリオンが守らなければならない。この配置転換が、新シリーズの大きなポイントです。
人間関係のカードが裏返り、昨日までの厄介者が今日の護衛対象になる。人生、乙女ゲームより選択肢が理不尽です。
王国内部の陰謀とファンオース公国の脅威
公開されたPV第2弾では、リオンが国家反逆罪に問われ、拘束されていると受け取れる場面が描かれています。
オリヴィアとアンジェリカがリオンを案じる姿に加え、アロガンツを使った戦闘、飛行船による艦隊戦、ファンオース公国との再衝突を予感させる映像も確認できます。
ただし、PVは場面の前後関係をすべて明かしているわけではありません。
リオンが実際にどのような容疑をかけられるのか、誰が陰謀を動かしているのか、どの戦闘が物語のどの段階で起こるのかは、放送前の時点では断定できません。
確定しているのは、第1期で終結したように見えた公国との対立が、王国内部の政治問題と結びついて再び動き始めるということです。

第1期から何が変わる?
第1期の中心は、学園での恋愛騒動とリオンの成り上がりでした。
第2期では、その成り上がりによって生まれた政治的な責任が、リオンへ本格的に牙をむくと考えられます。
リオンは戦闘では圧倒的な力を持っています。しかし、王国の法律、貴族同士の利害、聖女の権威、国家反逆罪といった問題は、アロガンツで殴れば解決するものではありません。
むしろ兵器として強すぎるからこそ、王国側から危険人物として疑われる可能性も生まれます。
第1期が「モブがゲームの主人公たちを倒す物語」だったとすれば、第2期は「英雄になってしまったモブが、国家からどう扱われるか」を描く章になりそうです。
原作のどこまでアニメ化される?
第1期は、原作小説の序盤にあたる王国編を再構成し、ファンオース公国との戦いまでを全12話で描きました。
第2期も公式イントロダクションやPVを見る限り、すぐにアルゼル共和国編へ移るのではなく、ホルファート王国内の陰謀、公国との再戦、聖女マリエをめぐる騒動が中心になる可能性が高いでしょう。
ただし、放送話数や各話タイトル、原作の正確な収録範囲は、2026年6月28日時点では明示されていません。
原作のどこまで進むかについては、公式発表がない以上、断定せずに放送を待つ必要があります。
『モブせか』2期のキャストと登場人物は?
第2期では、リオン役の大塚剛央をはじめ、オリヴィア役の市ノ瀬加那、アンジェリカ役のファイルーズあい、ルクシオン役の石田彰ら主要キャストが続投します。
王国側だけでなく、ファンオース公国のヘルトルーデ、ヘルトラウダ、黒騎士バンデルも登場します。
キャラクター 声優 第2期での立場
リオン・フォウ・バルトファルト 大塚剛央 子爵となり、マリエの親衛隊に任命される主人公
オリヴィア 市ノ瀬加那 乙女ゲーム本来の主人公で、リオンを支える少女
アンジェリカ ファイルーズあい 公爵令嬢で、リオンとオリヴィアの重要な仲間
ルクシオン 石田彰 旧人類が建造した移民船の人工知能
マリエ 佐倉綾音 聖女となり、リオンが護衛することになる少女
ユリウス 鈴村健一 ホルファート王国の王太子
ジルク 鳥海浩輔 ユリウスに仕える攻略対象の一人
ブラッド 立花慎之介 魔法を得意とする攻略対象の一人
クリス 遊佐浩二 剣術を得意とする攻略対象の一人
グレッグ 檜山修之 肉体派の攻略対象
ミレーヌ 大原さやか ホルファート王国の王妃
ヘルトルーデ 雨宮天 ファンオース公国の公女
ヘルトラウダ 小倉唯 ヘルトルーデの妹
バンデル 宇垣秀成 黒騎士と呼ばれる公国の英雄
ゲラット 黒田崇矢 公国側の人物
リオンは「モブ」のままでいられるのか?
リオンは強力な兵器を持っていますが、自分を物語の中心人物とは考えていません。
オリヴィアやアンジェリカから大切に思われても、「自分はモブだから選ばれるはずがない」と距離を置こうとします。
しかし、第2期のリオンはすでに子爵であり、戦争の英雄であり、聖女の親衛隊です。
社会的な立場だけを見れば、もはや背景に立っていられる人物ではありません。
本人だけが「俺はモブです」という顔をしているのに、世界のほうが「いや、もう完全に主役だが?」と追いかけてくる。
この自己認識と現実のズレが、第2期でも物語の笑いと痛みを生みそうです。
マリエは敵なのか味方なのか?
マリエは、第1期でオリヴィアに代わって攻略対象5人へ接近し、ゲーム本来のシナリオを変えた人物です。
リオンやアンジェリカにとっては騒動の原因であり、素直に信頼できる相手ではありません。
一方で、マリエもゲーム知識を利用すれば幸せになれると思い込み、攻略対象たちの現実的な問題へ直面した転生者です。
第2期では聖女となったマリエをリオンが守るため、二人は単純な敵対関係ではいられなくなります。
ここで重要なのは、マリエが急に善人になるかどうかではありません。
利害が一致しない相手とも協力しなければ、さらに大きな危機を越えられない。第2期は、そんな不格好な共闘を描く可能性があります。
『モブせか』2期の主題歌は誰が歌う?
オープニング主題歌は、音楽ユニットAndoの「人生エンドロール」です。
エンディング主題歌は、名称非公開の「あしたはあしたのけせらせら!」に決定しています。両楽曲とも、2026年7月9日0時から各音楽配信サービスで配信される予定です。TVアニメ「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です2」公式サイト+1
オープニング主題歌「人生エンドロール」
「人生エンドロール」を歌うAndoは、タケヤキ翔、廣瀬大介、ANCHORによるユニットです。
作詞・作曲・編曲はANCHORが担当しています。
PV第2弾では楽曲の一部が使用されており、リオンの皮肉混じりの反逆精神と、メカ戦の疾走感を前面に押し出す構成になっています。
「人生エンドロール」という題名は、静かに生きたいリオンが何度も人生終了級の騒動へ放り込まれる作品性とも重なります。
終わりたいのに終われない。エンドロールを流そうとすると、王国が勝手に次回予告を始める男。それがリオンです。
エンディング主題歌「あしたはあしたのけせらせら!」
エンディング主題歌を担当するアーティスト名は、文字どおり「名称非公開」と発表されています。
情報が未発表なのではなく、「名称非公開」という名前で活動するアーティストです。
「あしたはあしたのけせらせら!」も、作詞・作曲・編曲をANCHORが担当します。
戦争や陰謀が中心となる第2期で、肩の力を抜かせるような題名のEDが置かれるのは興味深いところです。
本編で感情を限界まで張りつめさせ、EDで少しだけ呼吸を戻す。そんな一週間の着地点になるかもしれません。
『モブせか』2期のスタッフと制作会社は?
第2期のアニメーション制作は、第1期に続いてENGIが担当します。
監督、シリーズ構成、キャラクターデザインなど、物語と映像の中心となるスタッフも続投します。
- 監督:三浦和也
- シリーズ構成:猪原健太
- キャラクターデザイン・総作画監督:鈴木政彦
- CGディレクター:渡辺哲也
- 音楽:橋口佳奈、新田目翔
- アニメーション制作:ENGI
主要スタッフが続投するため、第1期から作品のテンポやキャラクター表現が大きく変わる可能性は低いと考えられます。
リオンとルクシオンの皮肉な掛け合い、攻略対象たちを容赦なく扱うコメディ、空中戦や鎧によるメカバトルという三本柱は、第2期でも引き継がれるでしょう。
映像面で期待したいポイント
筆者として注目しているのは、アロガンツや飛行船を用いた戦闘のスケールです。
第1期の終盤では、学園内の決闘から国家規模の艦隊戦へ急激に物語が拡大しました。
第2期のPV第2弾でもメカ戦が強調されているため、鎧同士の重量感、飛行船の位置関係、魔装の不気味さをどこまで視覚的に整理できるかが重要になります。
『モブせか』の戦闘は、単に機体が格好よく動けば成立するものではありません。
リオンがどれほど有利なのか、敵が何を恐れているのか、ルクシオンがどの情報を握っているのか。その力関係が画面から伝わることで、リオンの挑発や皮肉も初めて切れ味を持ちます。
一方、第2期は政治的な説明や登場人物の思惑も増えると考えられます。
アクションを急ぐあまり、陰謀に至る経緯やオリヴィア、アンジェリカ、マリエの感情が圧縮されすぎないかは気になるところです。
第1期以上に、派手な戦闘と人間関係の「間」を両立できるかが評価を分けそうです。

2期を見る前に知りたい『モブせか』のあらすじ
『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』、通称「モブせか」は、三嶋与夢による異世界転生ライトノベルです。
主人公は、前世で妹に押し付けられた乙女ゲームを攻略した男性です。
ゲームをクリアした直後に命を落とし、目を覚ますと、乙女ゲーム世界の貧乏男爵家の三男リオン・フォウ・バルトファルトへ転生していました。
リオンは人工知能ルクシオンを入手する
リオンが転生したホルファート王国では、一般的な男性貴族が結婚や家計の面で厳しい立場に置かれています。
望まない結婚を回避するため、リオンは前世のゲーム知識を使って冒険へ出ました。
そこで発見したのが、旧人類の移民船であるルクシオンです。
ルクシオンは高度な人工知能を搭載しており、普段は赤い一つ目を持つ球体型端末としてリオンに同行します。
リオン専用の鎧アロガンツや飛行船パルトナーを製造できるなど、現在の文明を大きく上回る能力を持っています。
学園でゲームのシナリオが崩れる
学園へ入学したリオンは、本来なら乙女ゲームの主人公オリヴィアが攻略対象5人と恋愛を進めるはずだと考えていました。
しかし、ユリウスたち攻略対象の中心にいたのはオリヴィアではなく、ゲームでは目立たない存在だったマリエです。
マリエの介入によって、本来の主人公オリヴィアは孤立します。
さらに王太子ユリウスの婚約者アンジェリカは、マリエをめぐってユリウスたちと対立し、破滅へ追い込まれそうになります。
シナリオへ関わりたくなかったリオンでしたが、孤立するアンジェリカを放置できず、アロガンツに乗って攻略対象5人との決闘へ参加しました。
リオンは決闘に勝利し、オリヴィアとアンジェリカの運命を変えます。
その後も空賊事件や修学旅行、公国との戦争へ巻き込まれ、本人の意思とは反対に爵位と名声を高めていきました。
第1期は全12話
テレビアニメ第1期は、2022年4月3日から6月19日まで放送された全12話です。
リオンの転生とルクシオン入手、学園での決闘、オリヴィアとアンジェリカとの関係、ファンオース公国との戦いまでが描かれました。
第2期から視聴を始めることも不可能ではありませんが、リオンとマリエがなぜ険悪なのか、オリヴィアとアンジェリカがなぜリオンを信頼しているのかを理解するには、第1期を先に見るのがおすすめです。
『モブせか』の原作と漫画は完結している?
原作小説『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』は、GCノベルズから刊行された全13巻で完結しています。
著者は三嶋与夢、イラストは孟達です。
一方、潮里潤による本編漫画版も全13巻ですが、原作小説全13巻の内容を最後まで漫画化したわけではありません。
漫画版第13巻は、公国との戦争とリオンの婚活に一区切りをつける「王国編クライマックス」にあたります。KADOKAWAオフィシャルサイト
漫画版の続きは【共和国編】
漫画版の続きは、『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です【共和国編】』として展開されています。
共和国編では、乙女ゲームに続編が存在すると知ったリオンたちが、留学生としてアルゼル共和国へ向かいます。
新たなヒロイン候補としてノエルとレリアが登場し、ホルファート王国とは異なる身分制度や家族関係が描かれます。
コミックス第1巻は2026年1月9日に発売され、第2巻は2026年8月7日に発売予定です。制作はFTops、作画は行々狸、構成はマツリセイシロウが担当しています。KADOKAWAオフィシャルサイト+1
本編漫画13巻で原作全体が完結したと誤解しやすいところですが、実際には王国編の区切りです。
物語の最終結末まで知りたい人は原作小説、漫画で続きを追いたい人は共和国編へ進むのが分かりやすいでしょう。
マリエルートのスピンオフも展開中
『あの乙女ゲーは俺たちに厳しい世界です』は、通称「マリエルート」を書籍化した公式スピンオフです。
本編とは異なる出会いと選択から、リオンとマリエを中心とした別の物語が展開されます。
2026年6月28日時点では第5巻まで発売されており、第6巻は2026年7月30日発売予定です。GCノベルズ | 夢をつかむ、次世代型ノベルレーベル+1
単なる「マリエがヒロインになった本編の焼き直し」ではありません。
最初に誰と手を組んだかが変わることで、オリヴィアやアンジェリカの状況、世界に起きる危機まで別の形へ変化します。
『モブせか』2期はなぜ重要?原作・アニメ視聴後の考察
ここからは、原作小説全13巻、漫画版13巻、テレビアニメ第1期を確認したうえでの筆者の考察です。
公式に発表された確定情報と、PVやシリーズ構成から読み取れる私見を分けて考えていきます。
第2期は「勝ったあとの責任」を描く物語になる
『モブせか』の面白さは、リオンが戦闘で勝つこと自体ではありません。
勝てば勝つほど、本人が望んでいた自由から遠ざかることにあります。
第1期のリオンは、望まない結婚を避けるためにルクシオンを手に入れました。
静かに暮らすために力を得たはずなのに、その力で人を助けるたびに功績が増え、男爵、英雄、子爵と地位が上がっていきます。
通常の成り上がり作品では、爵位や名声は成功の証です。
ところがリオンにとっては、王国から逃げられなくなる鎖でもあります。
第2期で聖女の親衛隊に任命され、国家反逆の疑いまでかけられるなら、リオンが積み上げた功績そのものが政治的な危険へ反転することになります。
勝利がご褒美ではなく、次の責任を呼ぶ請求書になる。
この少し意地悪な構造こそ、『モブせか』が単純な無双作品で終わらない理由です。
公国戦の再燃はリオンの「英雄化」を突きつける
第1期で公国との戦争に勝利したリオンは、すでに王国にとって重要な軍事力です。
ルクシオンやアロガンツの存在を考えれば、他国だけでなく王国内部の貴族が警戒しても不思議ではありません。
リオン本人は王位も権力も望んでいません。
しかし、何を望んでいるかよりも、何ができるかによって危険人物と判断されるのが政治です。
公国との戦いが再燃するなら、敵を倒すだけではなく、「リオンの力を誰が管理するのか」という問題も浮かび上がるでしょう。
個人的には、第2期最大の見どころはここにあると考えています。
リオンは兵器を使えば多くの敵を倒せます。しかし、自分へ向けられた疑念や恐怖は火力では消せません。
敵の鎧より、味方の会議室のほうが厄介。英雄になったモブへ、世界がようやく政治という高難度ステージを開放したわけです。
オリヴィアとアンジェリカの感情をどこまで描けるか
第2期では陰謀、投獄、公国との戦闘といった大きな事件が増えると予想されます。
その一方で、シリーズの感情的な核は、リオン、オリヴィア、アンジェリカの関係です。
リオンは二人から好意を向けられても、自分はモブだから選ばれるはずがないと考えます。
これはラブコメの鈍感主人公というだけではありません。
自分が誰かの人生の中心になれる可能性を、最初から認めないための防御です。
オリヴィアとアンジェリカにとって、リオンはすでにゲーム画面の背景ではありません。
それでもリオンだけが、自分を物語の外へ追い出そうとします。
第2期でリオンが拘束されるなら、二人が「助けられる側」から「リオンを支える側」へどこまで踏み込めるかが重要です。
戦闘の規模が大きくなっても、この感情の線を置き去りにしなければ、第2期は第1期以上に刺さる物語になるでしょう。
第2期は「役割を外れた人間」が協力する章になる
オリヴィアは本来のゲーム主人公、アンジェリカは悪役令嬢、マリエはシナリオを奪った転生者、リオンは自称モブです。
ゲーム上では、それぞれに決められた役割があります。
しかし現実の世界では、主人公だから善人、悪役だから悪人、攻略対象だから完璧とは限りません。
第2期では、対立していたリオンとマリエが親衛隊と聖女という関係になります。
これは役割の固定をさらに崩す展開です。
嫌いな相手でも守らなければならない。
失敗した人物でも、危機の中では必要になる。
ゲームならリセットしたくなる関係を、現実では抱えたまま進むしかありません。
筆者としては、ここに第2期ならではの新しさを感じます。
第1期が「ゲームの役割から外れた人間を救う話」なら、第2期は「役割から外れた人間同士が、それでも同じ国で生きる方法を探す話」になるのではないでしょうか。
よくある質問
『モブせか』2期は2026年のいつから?
2026年7月8日から放送開始です。
最速放送はAT-Xで毎週水曜23時30分、最速配信はABEMAとdアニメストアで毎週水曜24時30分です。
『モブせか』2期は全何話?
2026年6月28日時点では、第2期の正確な話数は公式発表されていません。
第1期は全12話でしたが、第2期も同じ話数になるとは断定できないため、今後の発表を待ちましょう。
『モブせか』2期は原作の何巻から?
第1期の続きとなる王国内の陰謀やファンオース公国との再戦が描かれる見込みです。
ただし、第2期が原作小説の何巻から何巻までを正確にアニメ化するかは、公式には明示されていません。
第1期を見ていなくても2期を楽しめる?
作品の基本設定は第2期でも説明される可能性がありますが、第1期からの視聴がおすすめです。
リオンとマリエの対立、オリヴィアとアンジェリカとの関係、公国との因縁を知っていると、第2期の展開を理解しやすくなります。
原作小説は完結している?
原作小説は全13巻で完結しています。
漫画版は本編13巻のあとに【共和国編】が展開されていますが、物語の最終結末まで読みたい場合は原作小説が適しています。
まとめ
『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です2』は、2026年7月8日からAT-X、TOKYO MX、BS日テレで放送されます。
ABEMAとdアニメストアでは、同日24時30分から地上波先行・最速配信が行われます。
第2期のリオンは、もはや単なる貧乏男爵家の三男ではありません。
子爵、戦争の英雄、聖女の親衛隊という立場を背負い、王国の陰謀と公国の脅威へ立ち向かいます。
第1期では、リオンの強さが理不尽な社会を壊しました。
第2期では、その強さによって生まれた責任や疑念が、リオン自身を追い詰めることになりそうです。
「自分はモブだ」と言い続ける男が、世界から主役として裁かれ始める。
戦闘の派手さだけでなく、リオンが自分につけた「モブ」という名前をどこまで脱げるのか。そこが『モブせか』2期で最も注目したいポイントです。
神原 誠一(かんばら せいいち)
アニメ評論家/『アニメ反射鏡』運営者



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