アニメ『猫と竜』の声優・キャスト一覧|主要キャラクターの配役を紹介

赤い羽を持つ猫竜とママにゃんや森の猫たちを18人の声優キャストと紹介する場面 アニメ声優
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アニメ『猫と竜』の声優は、猫竜役の子安武人さん、ママにゃん役の井上喜久子さんをはじめ、2026年7月17日時点で18人が発表されています。

本記事では全キャストを一覧で整理し、発表の時系列や、先行配信で第3話まで公開された本編から分かる主要キャストの演技も解説します。

アニメ『猫と竜』の声優・キャスト一覧

アニメ『猫と竜』の公式サイトに掲載されている声優は、2026年7月17日時点で合計18人です。

猫に育てられた火吹き竜、森で暮らす猫たち、人間の少女や王族、魔物まで、オムニバス形式の物語を支える幅広いキャストがそろっています。

キャラクター 声優 役柄・特徴
猫竜 子安武人 猫に育てられた赤い羽の火吹き竜
ママにゃん 井上喜久子 猫竜を自分の子として育てた母猫
シロタエ 和泉風花 自分の縄張りを求めて旅立つ白猫
クロバネ 速水奨 兄弟とクマ狩りに挑む力のある黒猫
ハイブチ 杉山紀彰 城下町で人間観察を楽しむ猫
チークロ 河瀬茉希 観察好きで物知りなクロバネの兄弟
クロタマ 徳留慎乃佑 好奇心の赴くまま行動する猫
ガリー 種﨑敦美 孤児院で暮らし、シロタエと出会う少女
アンネロッサ 安済知佳 魔法学校に通う内向的な少女
スタン 榎木淳弥 冒険者に憧れる王子
葉猫 芹澤優 人間の子どもに魔法を教えようとする猫
王子 小市眞琴 公式キャスト欄でスタンとは別に掲載される王子
国王 一条和矢 猫竜が謁見を求める国王
グレーターデーモン 田所陽向 猫竜たちの世界に登場する魔物
四代目モシャモシャ 上田燿司 第5弾で発表されたキャラクター
ミケミケ 白砂沙帆 第5弾で発表された猫のキャラクター
モナルカ(黒) 花江夏樹 第5弾で発表されたキャラクター
ポムポラ 麻生智久 第5弾で発表されたキャラクター

まず検索ユーザーが知りたい「誰が何役なのか」は、この表で一気に確認できます。

そのうえで配役を見ると、子安武人さん、井上喜久子さん、速水奨さんといった長年第一線で活躍する声優が、猫竜や母猫、英雄となる黒猫を担当しています。

一方、和泉風花さん、河瀬茉希さん、徳留慎乃佑さんらは、未知の世界へ進んでいく猫たちを演じます。

豪華さだけで押し切るのではなく、長い時間を見守ってきた存在と、これから世界を知る存在で声の質感を分けた配役。筆者には、そんな設計に見えました。


『猫と竜』のキャストはいつ発表された?

アニメ『猫と竜』のキャストは、2025年11月から2026年6月にかけて5段階で発表されました。

発表日、キャラクター、声優、同時に公開された映像を時系列で整理すると、次のとおりです。

発表日 発表区分 発表されたキャラクター・声優 主な公開素材
2025年11月11日 第1弾 猫竜役・子安武人 ティザービジュアル、ティザーPV
2026年2月21日 第2弾 ママにゃん役・井上喜久子、シロタエ役・和泉風花、クロバネ役・速水奨、ハイブチ役・杉山紀彰、チークロ役・河瀬茉希、クロタマ役・徳留慎乃佑 ピックアップキービジュアル、ピックアップPV
2026年5月14日 第3弾 ガリー役・種﨑敦美、アンネロッサ役・安済知佳、スタン役・榎木淳弥 ピックアップキービジュアル第2弾、ピックアップPV第2弾
2026年6月4日 第4弾 葉猫役・芹澤優、王子役・小市眞琴、国王役・一条和矢 第1弾PV、放送詳細
2026年6月19日 第5弾 グレーターデーモン役・田所陽向、四代目モシャモシャ役・上田燿司、ミケミケ役・白砂沙帆、モナルカ(黒)役・花江夏樹、ポムポラ役・麻生智久 本キービジュアル、第2弾PV、主題歌・配信情報

公式サイトのニュース欄では、第3弾が2026年5月14日、第4弾が6月4日、第5弾が6月19日に発表されたことを確認できます。

第1弾では、作品の中心である猫竜役として子安武人さんが発表されました。

同時公開のティザーPVは、子安さんが猫竜としてナレーションを担当し、猫に育てられた竜の生い立ちをたどる内容です。2026年7月放送と主要スタッフも、この段階で明らかになりました。

第2弾では、ママにゃんをはじめとする森の猫たちが一挙に解禁されました。

第3弾ではガリー、アンネロッサ、スタンという人間側の主要人物、第4弾では葉猫、王子、国王、第5弾では魔物や追加の猫たちが発表されています。

この順番は、単に知名度の高い声優から名前を出したものではありません。

猫竜の生い立ち、森の猫社会、人間との交流、世界の広がりという順に、物語の層を一枚ずつ開いていく発表方法になっています。

キャスト発表そのものが、オムニバス作品の案内図だったわけです。情報解禁にまで構成美を仕込んでくる。こういう広報、地味に効くんですよね。


猫竜役は子安武人|第1話と第3話で分かる演技

猫竜役の声優は、子安武人さんです。

猫竜は、生まれる前に実の母親を失い、偶然出会ったママにゃんに育てられた赤い羽の火吹き竜です。

猫たちからは空を飛び、火を噴く少し変わった仲間として受け入れられ、成長後は「羽のおじちゃん」と呼ばれています。

一方、人間からは巨大な力を持つ存在として恐れられ、「猫竜」と呼ばれます。

同じ存在なのに、猫たちにとっては家族であり、人間にとっては畏怖の対象。この二つの顔を声で成立させるのが、子安さんの役目です。

第1話「猫と竜」では、生まれたばかりの竜の子とママにゃんの出会いが描かれました。

公開済み本編で印象的なのは、猫竜の声が「強大な竜らしさ」を前面に押し出すだけの演技になっていないことです。

低く落ち着いた声を基調にしながら、猫たちについて語る場面では言葉の速度を抑え、一語ずつ記憶を確かめるような間が置かれています。

威厳はある。でも、威圧はしない。

そのわずかな違いが、猫竜の力は誰かを従わせるためではなく、森の家族を守るためにあるのだと伝えています。

さらに最速配信で公開された第3話「子猫達と羽のおじちゃん」では、猫竜が7匹の子猫を見守り、狩りや魔法を教える姿が描かれます。公式あらすじでも、猫竜が子猫たちへ厳しくも温かく接することが示されています。

ここでは第1話の「育てられた子ども」から、第3話の「育てる側」へ立場が変化しました。

子猫を注意するときの声には低さと硬さがありながら、見放す冷たさはありません。語尾を乱暴に切らず、次の言葉を受け取れる余白を残しているため、叱責よりも教育として聞こえます。

筆者としては、子安さんの猫竜は「強い声」よりも、強さを抑えて相手の目線まで降りてくる声が本領だと感じました。

猫竜の身体は巨大でも、猫たちとの会話では心の身長を合わせている。

この演技、感情にドリフトをかけず、ゆっくり内側へ駐車してきます。気づいた頃には、もう「羽のおじちゃん」が親戚みたいな距離にいるんですよ。


ママにゃん役は井上喜久子|受容を大げさにしない声

ママにゃん役を演じるのは、井上喜久子さんです。

ママにゃんは深い森で子育てをする熟練の母猫で、子どもたちからは「お母ちゃん」と呼ばれています。

竜の子どもと出会ったときも、種族や見た目を理由に遠ざけず、自分の子として迎え入れました。過去には魔獣の子どもを育てた経験もある、かなり肝の据わった母猫です。

第1話で注目したいのは、井上さんがママにゃんの決断を、泣かせるための大事件として演じていない点です。

目の前に親を失った幼い命がいる。それなら育てる。

ママにゃんの中では、その答えがあまりにも自然であるため、声にも過度なためらいや自己犠牲のニュアンスがありません。

柔らかい声ではありますが、ふわふわした癒やしだけではない。

言葉の置き方が安定しており、予想外の出来事を前にしても感情が大きく揺れません。その落ち着きが、「この母猫なら竜だろうと魔獣だろうと本当に育てるだろう」という説得力につながっています。

※画像はAIによるイメージ

猫竜にとって、ママにゃんは命を救ってくれた英雄です。

しかしママにゃん自身は、英雄らしい名乗りも、特別な使命感も見せません。

この温度差がいい。

世界を変えた側は日常の延長として行動し、世界を変えられた側だけが、その優しさを長い年月抱えて生きていく。

井上さんの声は、母性を声量で主張するのではなく、拒絶という選択肢が最初から存在しない話し方でママにゃんを表現しています。

子安さんの低く重い声と、井上さんの穏やかで揺れにくい声が並ぶと、現在は猫竜のほうが圧倒的に大きく強いにもかかわらず、親子の位置関係が崩れません。

猫竜がどれほど成長しても、ママにゃんの前では「育ててもらった子ども」である。

身体の強さと家族の強さは別物だと、二人の声が説明してくれます。


森の猫たちを演じる声優は誰?

森の猫たちは、シロタエ役の和泉風花さん、クロバネ役の速水奨さん、ハイブチ役の杉山紀彰さんらが演じます。

それぞれに夢、価値観、生活があり、単なる動物のマスコットとして配置されていない点が本作の特徴です。

シロタエ役は和泉風花

シロタエ役は、和泉風花さんです。

シロタエは狩りと魔法を得意とし、自分だけの縄張りを持つために森の外へ旅立つ白猫です。

旅先で人間の少女ガリーと出会い、飼い主とペットではなく、対等な友人として関係を築きます。

和泉さんの声は、若々しい軽さの中に意志の強さがあり、「知らないから怖い」よりも「知らないから見に行きたい」というシロタエの前向きさに合う配役です。

クロバネ役は速水奨

クロバネ役は、速水奨さんです。

クロバネは深い森で暮らす力のある黒猫で、兄弟たちへクマ狩りの計画を持ちかけ、後に猫たちから英雄として見られるようになります。

速水さんは発表時の公式コメントで、クロバネを一見クールでありながら、優しく面倒見のよい存在だと説明しています。

重厚な声を持つ速水さんが演じることで、クロバネには登場時点から伝説のような風格があります。

ただし重要なのは、完成された英雄を演じることではありません。

一匹の猫が兄弟を守り、行動を積み重ねた結果、周囲から英雄と呼ばれるようになる。その過程に人間味ならぬ“猫生味”を与えるのが、声の中にある面倒見のよさです。

猫がクマ狩りを提案し、声が速水奨さん。

文字だけ見ると森の戦力バランスが壊れそうですが、本当の見どころは強さではなく、兄弟へ言葉をかけるときの温度でしょう。

ハイブチ役は杉山紀彰

ハイブチ役は、杉山紀彰さんです。

ハイブチは城下町で人間を観察して暮らす、おせっかいな性格の猫です。

猫竜が人間を警戒する一方、ハイブチは人間社会を興味深い観察対象として見ています。

同じ猫側でも人間に対する距離が違うため、『猫と竜』が「猫と人間の対立」という単純な構図ではないことが分かります。

杉山さんの少し乾いたテンポと、内側に温かさを残す話し方は、ハイブチの皮肉と世話焼きを同時に成立させるポイントです。

チークロ役は河瀬茉希

チークロ役は、河瀬茉希さんです。

チークロは周囲のものを観察することが好きで、さまざまな知識を持つ猫として紹介されています。

クロバネの兄弟としてクマ狩りに関わりますが、勢いだけで行動するタイプではありません。

河瀬さんの明瞭な発音と反応の速さが、見聞きした情報を仲間へ伝え、状況を整理するチークロの役割に生かされています。

クロタマ役は徳留慎乃佑

クロタマ役は、徳留慎乃佑さんです。

クロタマは好奇心旺盛で、気になることがあれば自分から一直線に近づいていく猫です。

観察して知識を蓄えるチークロに対し、クロタマは自分の足で確かめに行くタイプ。

似た性格に見える二匹を、声のテンポと反応の方向で分けることが、兄弟の会話を楽しくしています。

葉猫役は芹澤優

葉猫役は、芹澤優さんです。

葉猫は人間の子どもに魔法を教えようとする猫で、2026年6月4日に第4弾キャストとして発表されました。

猫が人間から何かを学ぶのではなく、猫が人間へ魔法を教える。

この立場の逆転から、本作の猫たちが人間の付属物ではなく、独自の文化や知識を持つ存在であることが分かります。


人間キャラクターの声優は誰?

人間側の主要キャラクターは、ガリー役を種﨑敦美さん、アンネロッサ役を安済知佳さん、スタン役を榎木淳弥さんが演じます。

3人は2026年5月14日に第3弾キャストとして発表され、猫と人間の交流を描くピックアップPVも公開されました。

ガリー役は種﨑敦美

ガリー役は、種﨑敦美さんです。

ガリーは孤児院で暮らす快活な少女で、年下の子どもたちの面倒も見ています。

森を出たシロタエと出会い、種族を越えた友人になります。

ガリーとシロタエは、どちらか一方が相手を救う関係ではありません。

自分の縄張りを探す猫と、自分以外の子どもを支えてきた少女が、それぞれの足りない部分を補いながら世界を広げていきます。

種﨑さんは明るい声だけでなく、生活の中で身についた気遣いや、言葉の裏にある寂しさを表現できる声優です。

ガリーの元気さを記号にせず、その奥にある「自分も誰かに守られたかったかもしれない」という感情までどうにじませるかが注目点になります。

アンネロッサ役は安済知佳

アンネロッサ役は、安済知佳さんです。

アンネロッサは魔法学校に通う少女ですが、内向的で自分に自信を持てずにいます。

ママにゃんと使い魔契約を結び、その出会いを通じて少しずつ変化していきます。

安済さんの演技で注目したいのは、大きな感情を爆発させる場面より、言葉を発する直前の呼吸やためらいです。

自信のない人物は、ただ小声で話せば成立するわけではありません。

相手の反応を先回りして怖がる間や、自分の考えを引っ込めようとする語尾が必要です。安済さんの細かな呼吸の演技が、アンネロッサの変化を測る目盛りになるでしょう。

スタン役は榎木淳弥

スタン役は、榎木淳弥さんです。

スタンは猫と竜が暮らす国の王子で、冒険者に憧れる好奇心旺盛な人物です。

赤ん坊の頃からクロバネと過ごしてきましたが、クロバネは王子に飼われている猫ではありません。

王族の少年と、後に英雄視される黒猫が、異なる立場を持ちながら仲間として関係を築いています。

榎木さんの自然体の声は、王族としての肩書より先に、一人の若者としてスタンを感じさせる配役です。

クロバネ役の速水さんとの声の年齢差も、長く見守ってきた猫と、これから外の世界へ進む王子の時間差を分かりやすくしています。

※画像はAIによるイメージ

スタンと「王子」は同じキャラクター?

スタンと役名「王子」は、2026年7月17日時点の公式キャスト欄では別の役として掲載されています。

スタン役は榎木淳弥さん、「王子」役は小市眞琴さんです。公式情報に従う限り、同一人物として統合してはいけません。

「スタンも王子なのに、なぜ別に王子役がいるの?」と混乱しやすいところですが、役職名が同じだから同一人物とは限りません。

小市眞琴さん演じる「王子」と、一条和矢さん演じる国王は、葉猫役の芹澤優さんとともに第4弾キャストとして発表されました。

ただし、公式サイトで公開されている範囲では、「王子」の本名やスタンとの関係について詳しい説明はありません。

現段階では、次のように理解するのが正確です。

  • スタンは榎木淳弥さんが演じる王子
  • 役名が「王子」と表記される別キャラクターは小市眞琴さんが担当
  • 二人の具体的な関係は、公式から明示された情報を待つ必要がある

役名の似ている人物を推測でまとめず、公式表記をそのまま整理することが、声優一覧記事では重要です。


第5弾で発表された追加キャスト5人は?

2026年6月19日には、第5弾キャラクターとして5人の追加キャストが発表されました。

同日には本キービジュアルと第2弾PV、オープニングテーマ、エンディングテーマ、配信情報も解禁されています。

  • グレーターデーモン役:田所陽向さん
  • 四代目モシャモシャ役:上田燿司さん
  • ミケミケ役:白砂沙帆さん
  • モナルカ(黒)役:花江夏樹さん
  • ポムポラ役:麻生智久さん

この5役については、主要キャラクターと比べて公式プロフィールの情報が限られています。

声優の過去作や役名の印象だけを根拠に、性格や物語上の重要度を断定することはできません。

特に花江夏樹さんが担当するモナルカ(黒)は注目されやすい配役ですが、有名声優が演じるから長期的な重要人物とは限りません。

『猫と竜』はオムニバス形式のため、登場時間が短くても、一つのエピソードで強い余韻を残すキャラクターがいると考えられます。

声優の知名度ではなく、限られた台詞でどれだけ一匹、一人分の生活を立ち上げるかを見るのが、本作のキャストを楽しむコツです。


『猫と竜』の作品・放送情報

『猫と竜』は、アマラさんによる小説を原作としたTVアニメです。

2026年7月4日からTOKYO MXで放送が始まり、BS日テレ、読売テレビ、AT-X、長崎文化放送でも順次放送されます。

dアニメストアとABEMAでは、地上波放送より1週間早い2026年6月27日から先行配信が始まりました。2026年7月17日時点では、先行配信で第3話まで公開されています。

項目 内容
作品名 猫と竜
放送開始 2026年7月4日
原作 アマラ
漫画 佐々木泉
キャラクター原案 大熊まい
監督 オ ジング
シリーズ構成 広田光毅
キャラクターデザイン 西野理惠、倉員千晶
音響監督 小沼則義
音楽 小畑貴裕
アニメーション制作 OLM
オープニングテーマ suis from ヨルシカ「猫日」
エンディングテーマ shallm「ただいまの場所」

物語の舞台は、魔法を操る猫たちが暮らす深い森です。

猫に育てられた火吹き竜と、それぞれに夢や悩みを持つ猫たち、人間たちの交流がオムニバス形式で描かれます。

原作シリーズは累計発行部数140万部を突破しています。

一人の主人公が毎週すべての問題を解決する作品ではなく、ある回では猫竜が中心となり、別の回では一匹の猫や人間の少女へ視点が移ります。

だからこそ声優には、長い登場時間に頼らず、一声でそのキャラクターの生活や過去を感じさせる演技が求められます。


考察|『猫と竜』の豪華キャストは何を表している?

ここからは、公式設定と第3話までに公開された本編を踏まえた筆者の考察です。

『猫と竜』のキャストで重要なのは、有名声優が多いことだけではありません。

筆者は、キャラクターが生きてきた時間と、声優の声が持つ時間の厚みを対応させていることが、この配役の核心だと考えます。

猫竜役の子安武人さん、ママにゃん役の井上喜久子さん、クロバネ役の速水奨さん。

この3役はいずれも、若い登場人物を守ったり、導いたり、長い時間を見守ったりする存在です。

声に深さがあるから偉い、という単純な話ではありません。

長年さまざまな人物を演じてきた声優の声には、台詞の前後に「この人物は言葉にしない経験を持っている」と感じさせる余白があります。

子安さんの猫竜が一言発すると、その台詞の後ろに、ママにゃんに育てられた幼少期と、何世代もの猫を見送ってきた時間が見える。

井上さんのママにゃんが幼い竜を受け入れると、その優しさが一時的な感情ではなく、長く続いてきた生き方に聞こえる。

速水さんのクロバネが兄弟へ語りかければ、派手な武勇より先に「この猫についていけば大丈夫だ」と思わせる安定感が生まれます。

第1話と第3話は「育てられた声」が「育てる声」になる物語

第1話では、猫竜はママにゃんに育てられる側でした。

第3話では、猫竜が子猫たちへ狩りや魔法を教え、成長を見守る側になります。

この二つの話を続けて見ると、ママにゃんの声が猫竜の中へ受け継がれているように感じられます。

二人の声質が似ているわけではありません。

井上さんのママにゃんが持つ「拒まない落ち着き」を、子安さんの猫竜は「見放さない厳しさ」へ変換しているのです。

育てられた記憶は、同じ言葉を繰り返すことではなく、次の世代への接し方として残る。

個人的には、ここが『猫と竜』の声優演技で最も美しい部分だと感じました。

親から受け取った優しさは、形を変えて誰かへ渡される。

その継承を台詞で説明しすぎず、声の温度差で見せる。アニメ化によって初めて加わった、音の物語です。

猫たちを“かわいい声”だけに統一していない

本作の猫たちは、全員を同じ方向のかわいい声で演じているわけではありません。

シロタエには外の世界へ進む軽やかさがあり、クロバネには仲間を率いる重みがある。

ハイブチには人間社会を斜めから眺めるテンポがあり、チークロとクロタマには観察型と行動型という反応の違いがあります。

猫であることは共通していても、猫生は共通していません。

声の高さ、発話速度、相手との距離感を変えることで、森の中に複数の価値観と歴史が存在すると感じさせています。

これは「猫を人間のように演じた」というだけではありません。

むしろ、人間中心の物語から少し降りて、猫にも猫の社会、夢、判断基準があると認める演技です。

かわいいから愛されるのではなく、一匹ずつ人生があるから愛おしくなる

ここを取り違えない配役だから、『猫と竜』は猫好き向けの癒やし作品だけに閉じません。

オムニバス形式では“一声の密度”が重要になる

『猫と竜』では、すべてのキャラクターが毎回長く登場するわけではありません。

一つのエピソードで物語の中心になった後、別の猫や人間を見守る立場へ回ることもあります。

そのため、登場時間の長さよりも、一声でどれだけ人物像を残せるかが重要です。

種﨑敦美さん、安済知佳さん、榎木淳弥さん、花江夏樹さんら、短い会話でも感情の輪郭を立ち上げられる声優が配置されたことは、オムニバス形式と相性がよいと考えられます。

派手な叫びや決め台詞だけで勝負する作品ではありません。

相手の言葉を受け取ってから返事をするまでの一拍や、安心したときだけ少しほどける語尾が効いてきます。

このアニメ、感情を正面から投げつけてこないんですよ。

気づかないうちに膝の上へ乗ってきて、こちらが余韻に気づいた頃には動けなくなっている。猫の物語として、あまりにも正しい感情の居座り方です。


まとめ|『猫と竜』の声優は子安武人ら18人

アニメ『猫と竜』では、猫竜役を子安武人さん、ママにゃん役を井上喜久子さんが担当しています。

シロタエ役は和泉風花さん、クロバネ役は速水奨さん、ハイブチ役は杉山紀彰さんです。人間側では、ガリー役を種﨑敦美さん、アンネロッサ役を安済知佳さん、スタン役を榎木淳弥さんが演じます。

キャストは2025年11月11日の第1弾から、2026年6月19日の第5弾まで段階的に発表され、2026年7月17日時点で公式サイトに掲載されている声優は合計18人です。

第1話と第3話では、子安さん演じる猫竜が「育てられる子ども」から「子猫を育てる側」へ移っていく様子も確認できます。

豪華声優を並べただけではなく、キャラクターが生きてきた時間、役割、世界との距離を声で描き分けていることが、『猫と竜』のキャスティングの大きな魅力です。


よくある質問

アニメ『猫と竜』で発表されている声優は何人?

2026年7月17日時点で、公式サイトのキャスト欄には18人が掲載されています。

今後、新しいキャラクターや声優が追加される可能性もあるため、最新情報は公式発表を確認してください。

猫竜とママにゃんの声優は誰?

猫竜役は子安武人さん、猫竜を育てたママにゃん役は井上喜久子さんです。

第1話では二人の親子関係、第3話ではママにゃんから受け継いだような猫竜の子育てが描かれています。

スタンと役名「王子」は同じキャラクター?

公式キャスト欄では別の役として掲載されています。

スタン役は榎木淳弥さん、役名が「王子」と表記されるキャラクターは小市眞琴さんが担当します。

追加キャスト5人はいつ発表された?

グレーターデーモン役の田所陽向さん、四代目モシャモシャ役の上田燿司さん、ミケミケ役の白砂沙帆さん、モナルカ(黒)役の花江夏樹さん、ポムポラ役の麻生智久さんは、2026年6月19日に第5弾キャストとして発表されました。

キャスト情報はいつ確認したものですか?

この記事のキャスト一覧、発表日、キャラクター設定、放送・配信情報は、2026年7月17日時点のTVアニメ『猫と竜』公式サイトおよび公式発表内容を基準にしています。

演技に関する記述は、第3話までに公開された本編と公式設定を踏まえた筆者の見解であり、制作側の公式見解とは区別しています。

神原 誠一(かんばら せいいち)

アニメ評論家/戦略ブロガー/感情翻訳家

『アニメ反射鏡』運営

「語らずにいられない感情、それが名作。」

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