『幼女戦記II』第5話あらすじ|ストーリーの転換点と注目展開をチェック

ソルディム528陣地で包囲されながら連邦軍を迎え撃つターニャとサラマンダー戦闘団 アニメ
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『幼女戦記II』第5話「貧乏籤」は、和平への期待が崩れ、ターニャたちが巨大攻勢の“囮”へ追い込まれていく転換点のエピソードだ。

イルドア王国経由の和平交渉が先送りされ、帝国は連邦の資源地帯を狙う「アンドロメダ計画」を発動。さらにゼートゥーアの左遷、ソルディム528陣地での籠城戦、ヴァイスを襲う危機まで、一気に戦局が悪化していく。

『幼女戦記II』第5話「貧乏籤」のあらすじは?

『幼女戦記II』第5話「貧乏籤」で描かれるのは、「講和のための攻勢」が、さらに戦争を拡大させてしまう皮肉だ。

第4話ではイルドア王国を介した和平への機運が生まれる一方、帝国は少しでも有利な条件を引き出すために大規模反攻「鉄槌作戦」を実施した。

ところが第5話では、その和平交渉そのものが先送りされる。

帝国軍は戦争を終わらせるどころか、連邦の資源地帯を占領して相手の継戦能力を削る巨大攻勢「アンドロメダ計画」へ進むことになる。

つまり帝国の論理はこうだ。

  • 連邦の重要な資源地帯を奪う
  • 帝国側の継戦能力を維持する
  • 連邦側の戦争継続能力を削る
  • そのうえで講和交渉に入り、より大きな譲歩を引き出す

机上では筋が通っている。

だが、『幼女戦記』という作品を見続けてきた人なら、もうこの時点で嫌な予感しかしないだろう。

「有利になってから和平しよう」が、「もう少し勝てるはずだから戦おう」に変換されていく。

この戦争、ブレーキが完全に壊れている。

しかも第5話は、戦略レベルの失敗だけでは終わらない。

最高統帥府で講和への道を模索していたゼートゥーアが中央から外され、東部戦線へ送られることになる。

そしてその結果、一番割を食うのがターニャ・フォン・デグレチャフ中佐だった。

タイトルの「貧乏籤」が、これでもかというほど似合う展開である。


ゼートゥーアはなぜ左遷された?ターニャに与えた衝撃

第5話は、ゼートゥーアが自宅で朝を迎え、帝都ベルン中央駅へ向かう場面から始まる。

そこへ見送りに現れたのがルーデルドルフだ。

普段は帝国軍上層部として戦争を動かしている二人だが、この場面に漂うのは勝利を祝う華やかさではない。

ゼートゥーアは、講和への道を模索する過程で最高統帥府と衝突した結果、中央から東部へ送られることになった。

事実上の左遷である。

別れ際、ルーデルドルフはゼートゥーアの武運を祈り、凱旋将軍として戻ってくるよう言葉をかける。

ゼートゥーアも、戻ってきたら高い酒と葉巻を用意しておけと応じる。

軽口を交わしてはいるものの、この場面はかなり重い。

なぜなら、帝国軍内部で「戦争をどう終わらせるか」を考えていた人材が、政治的な摩擦によって中央から離されてしまったからだ。

そして東部方面軍へ呼び出されたターニャは、そこでゼートゥーアと再会する。

予想外すぎる光景を前に、一瞬状況を理解できないターニャ。

さらに事情を知ると、自分が頼りにしていた上層部の後ろ盾が失脚したことに動揺する。

ターニャにとってゼートゥーアは単なる上司ではない。

彼女の軍事的合理性を理解し、非常識に見える提案にも理屈があれば耳を傾ける数少ない人物である。

だからこそ「ボスが飛ばされた」という事実は、彼女自身のキャリアにも直結する。

安全な後方勤務を望みながら、なぜか毎回最前線へ投げ込まれるターニャ。

その人生にまた一枚、とんでもない貧乏籤が追加されたわけだ。

ただし面白いのは、ゼートゥーア本人が完全に敗北したわけではないところだ。

中央では自由に動けなくなったものの、東部戦線へ来たことで、今度はターニャという極めて強力な実働部隊を直接使える立場になる。

政治的には左遷。

軍事的には危険人物が最前線へ降臨。

この配置転換、敵から見ると全然うれしくない。


アンドロメダ計画とは?ターニャが「無謀」と判断した理由

中央ではルーデルドルフとレルゲンが、新たな大規模作戦「アンドロメダ計画」について話し合っていた。

アンドロメダ計画の目的は、連邦の資源地帯を制圧すること。

東部軍を攻勢担当のA集団と、防衛担当のB集団に分け、A集団が重要地域へ進撃する間、B集団が広大な戦線を維持する構想だった。

成功すれば、連邦の継戦能力を削りつつ、帝国側は講和交渉で優位に立てる。

ところが、作戦内容を聞いたターニャの評価は容赦がない。

無謀。

最大の問題は、B集団に与えられた戦線の広さと、それを維持する兵力がまったく釣り合っていないことだった。

戦線を伸ばせば伸ばすほど、守る場所は増える。

なのに兵力は増えない。

そんな状態では、一部分を突破されただけで全体が崩れる危険がある。

ターニャは「アンドロメダ」という遠大な名称そのものにも皮肉を飛ばす。

銀河を思わせる壮大な名前にロマンはある。

しかし、現在の帝国に必要なのはロマンではなく、兵力・補給・予備戦力という冷たい現実だ。

ここ、個人的には第5話でもかなり重要な会話だと思う。

『幼女戦記』ではたびたび、戦争を知る現場ほど慎重になり、安全圏にいる組織ほど巨大な勝利を求めるという逆転現象が描かれる。

アンドロメダ計画もまさにそれだ。

地図上では美しい矢印を描ける。

でも、その矢印の一本一本を動かすのは、食料と弾薬を消費し、疲労し、負傷する生身の兵士たちである。

ターニャが即座に危険性を察知できるのは、自分自身がその「地図の矢印」にされ続けてきたからだ。


ターニャが自分で提案した“囮作戦”にハマるまで

計画に問題があることは、ゼートゥーア自身も理解していた。

しかし上から決定されたアンドロメダ計画そのものを変更する権限はない。

そこでゼートゥーアはターニャに対し、B集団が防衛を担当するという前提を崩さずに戦局を立て直す方法を求める。

ターニャが出した答えが、主導権を取り戻すことだった。

ただ守っているだけでは、数と物量で押してくる連邦に主導権を握られる。

ならば、敵がどうしても食いつきたくなる「餌」を用意し、こちらが選んだ場所まで誘導する。

そこへ集中した敵戦力を、救援部隊による反撃で叩く。

合理的だ。

実にターニャらしい。

問題は、その「餌」を誰がやるのかである。

敵が本気で食いつくほど価値があり、なおかつ包囲されても救援到着まで耐えられる部隊。

そんな精鋭、東部戦線に何個あるんですかという話になる。

ゼートゥーアは当然のように答えを持っていた。

ターニャ率いるサラマンダー戦闘団である。

「どなたか存じ上げないが気の毒だ」とでも言いたげに現実から目をそらしていたターニャだが、逃げられるはずもない。

自分が考えた作戦なのだから、自分で実行する。

軍隊の理屈としては正しい。

正しいんだけど、当人からすれば地獄でしかない。

しかもサラマンダー戦闘団は、連邦首都モスコーへの攻撃にも関わった部隊だ。

連邦側から見れば、恨みを買うには十分すぎる存在。

ゼートゥーアの狙い通り、餌としての性能が高すぎる。

生存能力の高さが評価されればされるほど、より危険な任務を任される。

これが『幼女戦記』におけるターニャ最大の呪いなのだと思う。

有能だから安全になるのではない。

有能だから「こいつなら死なないだろう」と判断され、もっと死に近い仕事が回ってくる。

能力主義の無間地獄である。

※画像はAIによるイメージ

さらにターニャには追い打ちがかかる。

囮任務に必要な救援戦力を組み立てるゼートゥーアは、ターニャが育ててきた航空魔導部隊の一部まで要求する。

ターニャとしては冗談ではない。

ただでさえ包囲される予定なのに、自分の主力を減らされるのだから当然だ。

しかしゼートゥーアの論理は明快だった。

救援に向かうためにも戦力が必要なのである。

結果、ターニャはグランツ率いる第一中隊をゼートゥーアへ預けることになった。

自分を助けるために、自分の戦力を削られる。

この理不尽さ、もはや貧乏籤という言葉が仕事しすぎている。


ソルディム528陣地でターニャたちはなぜ死守を命じられた?

囮作戦の舞台に選ばれたのは、ソルディム528陣地だった。

この場所は、もともと連邦が車両整備拠点として利用していた地点で、鉄槌作戦によって帝国側が占領している。

鉄道沿線にあり、補給拠点としての価値も高い。

一方で、帝国側はその後戦力を引き抜いていたため、防御態勢は十分とはいえなかった。

だからこそ連邦側にとっては「奪い返したい場所」になる。

そこへ、首都モスコーを攻撃したターニャたちサラマンダー戦闘団を配置する。

土地そのものにも価値がある。

守っている部隊も憎い。

囮としては悪魔的なほど完成度が高い。

ターニャたちに与えられた命令は、友軍が到着するまでソルディム528陣地を守り抜くこと。

しかも戦況が悪化したとしても、ターニャ自身の現場判断で撤退することは認められていない。

死守命令である。

戦争ものにおける「死守」という二文字、だいたいロクなことにならない。

案の定、連邦軍は想定以上の戦力を投入してくる。

大量の歩兵が前進し、帝国側が迎撃しても後続が次々と押し寄せる。

サラマンダー戦闘団は土嚢などで陣地を構築して迎え撃つが、敵兵の数は想定以上だった。

ここで印象的なのが、サラマンダー戦闘団の成長である。

第1話では寄せ集め色の強かった新編戦闘団だが、第5話になるとアーレンスやメーベルトらも戦力を維持し、戦場で役割を果たしている。

歩兵部隊のトスパンも、自分たちの任務と退路のなさを理解したうえで、ターニャに死守命令を正式に出すよう意見具申する。

通常なら後退を考える状況。

だが今回は、そもそも撤退が許可されていない。

中途半端に逃げれば軍規上の問題まで生じる。

ならば命令を明確化し、全員が「ここで戦う」と腹をくくった方がまだ生存確率は上がる。

ターニャもこの判断を評価し、死守命令を正式に伝達する。

第1話でターニャが「この寄せ集めで戦えるのか」と頭を抱えていたことを考えると、ここは地味ながら熱い。

サラマンダー戦闘団は、第5話で初めて“ターニャだけが強い部隊”から“自分で考えて動ける部隊”へ変わり始めている。

この成長は、後の戦局を考えるうえでも見逃せないポイントだ。


連合王国と連邦も動く――帝国の作戦はなぜ危険なのか

第5話が怖いのは、帝国側だけを追っていると見落としそうなところで、敵側の情報戦も進んでいることだ。

連合王国の義勇軍では、ドレイクが叔父と再会する。

その場で渡された情報から、アンドロメダ計画をはじめ、帝国軍と行政府の対立、さらにはゼートゥーアが東部へ移ったことまで敵側に把握されていると分かる。

しかもゼートゥーアは、優先的に排除すべき人物として認識されている。

これ、かなり致命的だ。

アンドロメダ計画は巨大な作戦である以上、成功には敵の対応より先に動くことが必要になる。

ところが、作戦の存在そのものが知られている。

いわばカードゲームで、自分の手札を見せた状態から大技を撃とうとしているようなものだ。

さらに悪いことに、鉄槌作戦で大きな損害を受けたはずの連邦航空戦力も、合衆国からの武器供与によって再建されていることが判明する。

つまり帝国側が作戦を計画した段階で想定していた敵戦力と、実際の敵戦力が違う。

作戦の前提条件そのものが崩れ始めている。

中央のルーデルドルフも苦しい。

ゼートゥーアがいなくなったことで、事前調整や根回しがうまく回らない。

さらに西方の工業地帯には夜間爆撃があり、兵器などの生産効率にも悪影響が出ていることがウーガ中佐から報告される。

前線では兵力不足。

後方では生産力低下。

敵には作戦が漏れている。

敵航空戦力まで復活。

「もっと勝てば有利な和平ができる」というアンドロメダ計画の前提が、次々と剥がれ落ちていく。

そして視点は連邦側へ。

同志ロリヤのもとへ、ターニャがソルディム528陣地にいるという情報が入る。

劇場版で二〇三航空魔導大隊が連邦首都モスコーへ与えた被害と挑発を考えれば、連邦側がターニャを重要目標として認識すること自体は不思議ではない。

ロリヤは通常の軍事対応ではなく、ターニャを生け捕りにするよう強く要求する。

つまりゼートゥーアが考えた「敵が血眼になって食いつく餌」という条件が、想像以上の形で成立してしまった。

狙い通りではある。

狙い通りすぎる。

こういう時の『幼女戦記』、だいたい計画した本人が後悔するレベルまで敵が釣れる。


ヴァイスに何が起きた?第5話ラストの注目展開

ソルディム528陣地へ殺到する連邦軍との戦闘は、やがてさらに苛烈になる。

連邦側は大量の歩兵を前進させるだけでなく、その歩兵が戦っている区域へ砲撃まで加える。

帝国側は押し寄せる敵を削り続けるが、物量差によって徐々に圧力を受ける。

ターニャは敵砲兵などへの対応を、ヴァイス率いる魔導部隊へ命じる。

しかし第一中隊をゼートゥーアへ預けているため、使用できる魔導戦力は限られている。

ヴァイスは二個中隊では広範囲を十分にカバーできないと訴えるものの、ターニャは古参としての働きを要求。

ヴァイスたちは出撃する。

※画像はAIによるイメージ

そこで遭遇するのが、連合王国側の魔導戦力だった。

ドレイクの側にはミケルもいる。

交戦の中、ヴァイスはミケルの攻撃を受け、喉元を銃剣で切り裂かれて墜落する

ここで第5話本編は終了する。

ターニャがヴァイスを案じる声も入り、生死を明確に見せないまま次回へ。

いや、その引きはズルい。

ヴァイスは二〇三航空魔導大隊時代からターニャを支えてきた古参であり、単なる一兵士ではない。

ターニャ自身、表面上は部下を「人的資源」として合理的に扱おうとする人物だ。

しかし長く戦場をともにしてきたヴァイスたちは、もはや完全に交換可能な数字ではない。

だからこそ、第5話ラストは単なる「仲間が負傷した」という以上の意味を持つ。

これまで制度や命令によってターニャを追い詰めてきた戦争が、今度は彼女にとって身近な人間を直接奪いかねない段階へ入った。

第5話がストーリーの転換点に見える最大の理由は、ここにある。

なおCパートでは、ルーデルドルフから厳しい言葉を受けたウーガがレルゲンと遭遇し、何やら失言した様子も描かれる。

張り詰めた戦場とは違う意味で不穏だが、第5話全体としては次回「囮」へ直結するソルディム戦の危機が中心となっている。


『幼女戦記II』第5話がストーリーの転換点である理由を考察

ここからは筆者の考察になる。

第5話「貧乏籤」は、単にターニャたちが大変な任務を押し付けられる回ではない。

『幼女戦記II』が「どう勝つか」の物語から、「なぜ勝っても戦争が終わらないのか」を描く物語へ本格的に踏み込む回だと感じた。

第4話までの帝国は、少なくとも表面上は「戦果を上げれば講和へ近づける」という理屈で動いていた。

しかし第5話では、その戦果が新たな欲望を生む。

鉄槌作戦で成果を出す。

すると「ここでもう少し勝てば、さらに良い条件で和平できる」と考える。

そこでアンドロメダ計画を始める。

これは戦争における恐ろしい罠だ。

「和平するために勝つ」のではなく、「勝てそうだから和平を延期する」状態へ、目的と手段が反転している。

ターニャがいくら合理的に戦争を終わらせようとしても、組織そのものが勝利という成功体験に酔えば止まらない。

存在Xによる超常的な嫌がらせより、この人間社会の構造の方がよほど怖く見える瞬間すらある。

そして、ゼートゥーアの左遷も象徴的だ。

彼は戦争を続けたいから東部へ行ったのではない。

むしろ出口を模索した結果、中央から排除された。

一方で中央に残った組織は、より大規模なアンドロメダ計画を動かす。

つまり、戦争を終わらせようとする合理性が政治的に敗れ、戦争を拡大する合理性だけが制度として残ってしまった

ここが第5話で最もゾッとしたところだ。

さらにアンドロメダ計画は、開始前から問題だらけである。

敵に情報が漏れている。

連邦航空戦力は外部支援によって再建されている。

帝国の工業地帯は爆撃を受けている。

防衛担当のB集団は兵力不足。

それでも計画は止まらない。

一度巨大組織が走り始めると、「前提が変わったのでやめます」ができなくなる。

ターニャはこの作品でずっと、合理性を信奉している。

ところが皮肉にも彼女が所属する軍という巨大組織は、局所的には合理的でありながら、全体としてどんどん非合理な方向へ進んでいく。

この矛盾こそ、『幼女戦記』がただの俺TUEEE系戦争アニメでは終わらない理由だと思う。

もう一つ注目したいのが、サラマンダー戦闘団の変化だ。

第1話でターニャが率いることになった時点では、精鋭部隊という看板とは裏腹に、寄せ集めの要素が強かった。

しかしソルディム528陣地では、アーレンスやメーベルトが戦力を維持し、トスパンも状況を読んで意見具申できるまでになっている。

これはターニャの指揮と実戦経験が、部隊全体へ浸透した結果と考えられる。

ターニャ自身は安全な後方勤務を望んでいるのに、彼女が有能な部下を育てるほど、その部隊は「もっと危険な任務を任せられる部隊」になる。

つまり成長が報酬ではなく罰として返ってくる。

能力主義のブラック企業を戦争規模にするとこうなるのか、みたいな地獄である。

それでも、今回の成長は今後への希望でもある。

ソルディム戦のように指揮官一人では処理できない状況では、それぞれの部隊長が自律的に判断できるかどうかが生死を分ける。

ターニャがこれまで育ててきた人材が、今度はターニャ自身を生かす力になる可能性がある。

そしてヴァイスの危機。

個人的には、この展開によって第5話は「国家戦略の失敗」と「一人の部下を失うかもしれない恐怖」が一本につながったように感じた。

作戦図では一個中隊。

報告書では損耗何名。

だがターニャにとってヴァイスは、長い時間をともに生き延びてきた人間だ。

戦争とは、巨大な数字の話に見えて、最後は必ず個人の生死へ落ちてくる。

第5話のラストは、その当たり前で重い事実を突きつけている。


まとめ|『幼女戦記II』第5話は「勝利」が地獄へ変わる回

『幼女戦記II』第5話「貧乏籤」では、イルドア王国経由の和平交渉が先送りされ、帝国が連邦の資源地帯を狙うアンドロメダ計画を発動した。

一方、講和への道を探って最高統帥府と衝突したゼートゥーアは東部へ左遷され、ターニャは予想外の再会を果たす。

そしてアンドロメダ計画の弱点を指摘したターニャ自身が、敵を誘い込むための囮役を担当することになった。

舞台となったのはソルディム528陣地。

連邦にとって重要な補給拠点であり、さらに宿敵ターニャが配置されていることで、敵を引き寄せるには十分すぎる場所だった。

作戦は狙い通り連邦軍を引き寄せるが、その規模は想定以上。

しかも敵側には帝国の作戦情報が漏れ、連邦航空戦力も合衆国の支援で再建されるなど、アンドロメダ計画の前提そのものが崩れつつある。

ラストではヴァイスがミケルとの交戦で深刻な攻撃を受け、墜落。

ターニャたちは包囲されたソルディムで、第6話「囮」へ続く絶体絶命の状況に置かれた。

第5話で最も重要なのは、帝国が負けているから危機に陥ったわけではないことだと思う。

**勝ったから、もっと勝とうとした。
もっと有利な和平を欲しがったから、和平そのものが遠ざかった。**

勝利を出口にするはずだった戦争が、勝利によって延命されていく。

この構造が見えた瞬間、『幼女戦記II』の戦場はそれまで以上に救いのない場所へ変わった。

タイトル通り、ターニャが引いたのは間違いなく「貧乏籤」。

ただ、本当に巨大な貧乏籤を引いているのは、もはやターニャ一人ではなく、止め方を失った帝国そのものなのかもしれない。


よくある質問

『幼女戦記II』第5話のタイトルは?

第5話のタイトルは「貧乏籤」。イルドア王国経由の和平交渉が先送りされ、アンドロメダ計画とソルディム528陣地での囮作戦が描かれる。

アンドロメダ計画とは何?

連邦の資源地帯を制圧し、相手の継戦能力を削ることで、帝国が講和交渉を有利に進めようとする大規模攻勢だ。東部軍を攻勢のA集団と防衛のB集団に分けて実行される。

『幼女戦記II』第5話でヴァイスはどうなる?

ソルディム周辺の戦闘で敵魔導部隊と交戦し、ミケルの攻撃を受けて墜落する。第5話の時点では緊迫した状態のまま物語が次回へ続く。

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