『ふつつかな悪女ではございますが』声優一覧!アニメキャストをまとめて紹介

後宮の雛宮を背景に黄玲琳と朱慧月、その周囲に詠尭明や莉莉ら主要人物が並ぶ声優キャスト紹介イメージ アニメ声優
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『ふつつかな悪女ではございますが』の主要声優は、黄玲琳役・石見舞菜香さん、朱慧月役・川井田夏海さんをはじめとする11名です。

TVアニメ『ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~』は2026年7月12日23時45分からテレ東系列で放送開始。本作では身体と精神が入れ替わった玲琳と慧月を、それぞれの身体側を担当する声優が別人格として演じる点も大きな見どころです。

『ふつつかな悪女ではございますが』声優・主要キャスト一覧

『ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~』は、中村颯希さんによる小説を原作とした後宮入れ替わり作品です。

次期妃候補が暮らす「雛宮」を舞台に、黄家の雛女・黄玲琳と朱家の雛女・朱慧月の身体が入れ替わったことから、人間関係と立場が大きく変化していきます。

公式に主要キャラクターとして紹介されているキャストは、次の11名です。

キャラクター 声優 役柄・関係 主な代表作
黄玲琳 石見舞菜香 黄家の雛女・皇后の姪 『【推しの子】』黒川あかね、『フルーツバスケット』本田透
朱慧月 川井田夏海 朱家の雛女・玲琳と身体を交換 『百千さん家のあやかし王子』百千ひまり、『MAO』黄葉菜花
詠尭明 古川慎 詠国の皇太子・玲琳の従兄 『かぐや様は告らせたい』白銀御行、『ワンパンマン』サイタマ
辰宇 梅原裕一郎 鷲官長・尭明の異母弟 『ゴブリンスレイヤー』ゴブリンスレイヤー、『あんさんぶるスターズ!』蓮巳敬人
莉莉 菱川花菜 慧月付きの女官 『デリシャスパーティ♡プリキュア』和実ゆい、『Turkey!』音無麻衣
黄冬雪 ニケライ ファラナーゼ 黄家の筆頭女官 『月が導く異世界道中 第二幕』エステル、『ダーウィン事変』リディア・エルドレッド
黄絹秀 五十嵐麗 詠国皇后・玲琳の伯母 『HUNTER×HUNTER』カイト〈旧TVシリーズ〉など
朱雅媚 茅野愛衣 朱家の貴妃 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』本間芽衣子、『この素晴らしい世界に祝福を!』ダクネス
金清佳 中原麻衣 金家の雛女 『ひぐらしのなく頃に』竜宮レナ、『CLANNAD』古河渚
藍芳春 水瀬いのり 藍家の雛女 『Re:ゼロから始める異世界生活』レム、『五等分の花嫁』中野五月
玄歌吹 石川由依 玄家の雛女 『進撃の巨人』ミカサ・アッカーマン、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ヴァイオレット

この一覧だけを見ると豪華キャスト作品という印象ですが、本作で面白いのは「誰が誰を演じるか」だけではありません。

身体は玲琳なのに精神は慧月、身体は慧月なのに精神は玲琳。

つまり視聴者が見ているキャラクターの外見と、その内側にいる人格が一致しない。この設定そのものが、石見舞菜香さんと川井田夏海さんの演技へ直結しています。


黄玲琳と朱慧月の声優は誰?入れ替わり後の役柄も解説

黄玲琳の声優は石見舞菜香さん、朱慧月の声優は川井田夏海さんです。

そして入れ替わり後は、石見さんが「玲琳の身体に入った慧月」を、川井田さんが「慧月の身体に入った玲琳」を演じる構造になります。

黄玲琳の声優は石見舞菜香

黄玲琳(こう・れいりん)は黄家の雛女で、詠国皇后・黄絹秀の姪です。

美しく聡明で「殿下の胡蝶」と称される一方、幼少期から身体が弱く、日常生活にも多くの制約を抱えてきました。

ただし、玲琳の本質は「儚い令嬢」で終わりません。

困難な状況へ置かれても折れにくく、むしろ状況を前向きに捉え直して動き出せる、かなり強靱な精神の持ち主です。

玲琳、見た目はガラス細工なのに中身が耐衝撃ケース。

このギャップが彼女の最大の魅力でしょう。

石見舞菜香さんは『フルーツバスケット』本田透、『【推しの子】』黒川あかね、『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』椎名真昼などを担当しています。

本作で特に注目したいのは、玲琳本人を演じる場面と、玲琳の身体に入った慧月を演じる場面で人格の温度をどう変えるかです。

玲琳の身体は同じです。声優も石見さんのままです。

ところが中にいる人物は、周囲から愛されて育った玲琳ではなく、強い劣等感と嫉妬を抱えてきた慧月。

そのため石見さんの演技を見る場合、単純な声色よりも、言葉を発するまでの間や感情が沈む瞬間に注目すると入れ替わりが見えやすくなります。

朱慧月の声優は川井田夏海

朱慧月(しゅ・けいげつ)は朱家の雛女です。

玲琳に対して強い劣等感を抱き、乞巧節の夜に禁術を使って玲琳との身体を入れ替えます。

川井田夏海さんの代表作には、『百千さん家のあやかし王子』百千ひまり、『サンダー3』つばめ、『MAO』黄葉菜花などがあります。

身体が入れ替わった後、川井田さんが担当する慧月の姿に入っているのは玲琳の精神です。

ここから作品の景色がガラッと変わります。

周囲から冷遇されていた慧月の身体に入れられた玲琳は、普通なら絶望してもおかしくない状況で、健康な身体を手にしたこと自体を前向きに受け止めていきます。

普通の主人公なら「すべてを奪われた」となるところで、玲琳だけ「健康な身体で動けるのでは?」側へ思考が走る。

メンタルのOSが違う。

だから川井田さんの演技でも重要になるのは、「明るい声に変える」ことだけではありません。

慧月の声のまま、玲琳らしい反応の速さ、品のある話し方、苦境に対して妙に前向きなテンポをどう乗せるのか。

2026年7月25日に公開された石見舞菜香さんと川井田夏海さんのインタビューでも、身体と心が入れ替わる役を演じる難しさがテーマのひとつとして取り上げられています。

個人的には、この作品の声優芝居は「違う声なのに、同じ玲琳が見えてくるか」を見ると一気に面白くなると思っています。


詠尭明・辰宇・莉莉・黄冬雪の声優は誰?

玲琳と慧月を取り巻く中心人物には、古川慎さん、梅原裕一郎さん、菱川花菜さん、ニケライ ファラナーゼさんが起用されています。

この4人は物語を進めるだけでなく、入れ替わった二人に対する「周囲の反応」を通して、外見と人格のズレを浮かび上がらせる役割も担っています。

詠尭明の声優は古川慎

詠尭明(えい・ぎょうめい)の声優は古川慎さんです。

尭明は詠国の皇太子で、玲琳の従兄。文武両道で責任感が強く、生まれつき龍気をまとっています。

古川慎さんは『かぐや様は告らせたい』白銀御行、『ワンパンマン』サイタマなどで知られています。

尭明にとって玲琳は特別な存在です。

だからこそ入れ替わり後は、「目の前に玲琳の姿があること」と「その人物が玲琳らしく振る舞うこと」が別問題になってくる。

入れ替わり作品の醍醐味って、本人たちより周囲がバグり始めた瞬間に出るんですよね。

尭明はまさに、その認識の揺れを背負う人物のひとりです。

辰宇の声優は梅原裕一郎

辰宇(しんう)の声優は梅原裕一郎さんです。

後宮の風紀を取り締まる鷲官長で、尭明の異母弟。異国出身の母から碧眼を受け継ぎ、寡黙で冷静な人物として描かれます。

梅原裕一郎さんの代表作には、『ゴブリンスレイヤー』ゴブリンスレイヤー、『あんさんぶるスターズ!』蓮巳敬人などがあります。

入れ替わり後、辰宇が目を向けることになるのは、人柄が大きく変化した「慧月」です。

しかし、その身体の中にいるのは玲琳。

筆者として面白いと感じるのは、尭明が玲琳という存在をもともと知っている一方、辰宇は「慧月の姿をした玲琳」の振る舞いを通じて、その人格へ接近していくように見える点です。

姿を知っている者と、振る舞いから人を見る者。

この対比が、恋愛関係だけではなく本作の「人を何で判断するのか」というテーマにもつながっています。

莉莉の声優は菱川花菜

莉莉(りーりー)の声優は菱川花菜さんです。

慧月付きの女官であり、これまで慧月から嫌がらせを受けてきたことから、主人に対して強い警戒心を持っています。

そこへ身体の入れ替わりが起きます。

目の前にいるのは昨日までと同じ慧月。

ところが、中身は玲琳です。

このとき莉莉がすぐに玲琳へ好意を持ってしまえば、それまで積み重ねてきた慧月への恐れや不信感が軽く見えてしまいます。

逆に最後まで同じ感情だけでは、「玲琳の人柄が他者を変える」という物語が動きません。

だから莉莉を演じる菱川さんに必要なのは、単純な喜怒哀楽というより警戒が少しずつほどけていくグラデーションだと感じます。

玲琳の優しさを受け取った瞬間に全部解決するのではなく、「何なんだ、この人……」という困惑を挟むこと。

このワンクッションがあるだけで、キャラクターの過去がちゃんと生きるんです。

菱川花菜さんは『デリシャスパーティ♡プリキュア』和実ゆい/キュアプレシャス、『Turkey!』音無麻衣などを担当しています。

公式では「玲琳×莉莉」に焦点を当てた映像も展開されており、二人の関係は物語を見るうえで外せないポイントです。

黄冬雪の声優はニケライ ファラナーゼ

黄冬雪(こう・とうせつ)の声優はニケライ ファラナーゼさんです。

冬雪は黄家の雛女付き筆頭女官で、玄家の血も引く人物。

冷静沈着に見えますが、玲琳に対しては非常に強い忠誠心を抱いています。

ニケライ ファラナーゼさんは『月が導く異世界道中 第二幕』エステル、『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』寺野サウル子、『ダーウィン事変』リディア・エルドレッドなどを担当しています。

冬雪ほど玲琳を大切にしている人物がいるからこそ、入れ替わりは残酷でもあります。

玲琳の「身体」を守ることと、玲琳という「人格」を守ることが同じではなくなるからです。

このズレは、主人公二人だけを見ていると気づきにくい。

周辺キャラクターの視点が入ることで、入れ替わりが単なるドタバタ設定ではなく、人間関係を試す装置になっています。


五家の雛女・皇后・貴妃を演じる声優は?

後宮「雛宮」には、黄家、朱家、金家、藍家、玄家という五家の雛女が集まります。

そのため玲琳と慧月以外の雛女、さらに皇后や貴妃を演じる声優も、後宮ドラマの空気を形作る重要な存在です。

金清佳の声優は中原麻衣

金清佳(きん・せいか)の声優は中原麻衣さんです。

金家の雛女で、美や芸術へのこだわりが強く、自分が美しいと認めたものについては競争相手であっても正当に評価する人物です。

中原麻衣さんの代表作には、『ひぐらしのなく頃に』竜宮レナ、『CLANNAD』古河渚、『FAIRY TAIL』ジュビア・ロクサーなどがあります。

清佳は単なるライバル役として見るより、「自分なりの評価基準を持っている人物」として見ると印象が変わります。

後宮では立場や家同士の関係が先に来やすいだけに、個人の美意識を持つ清佳はキャラクターとして輪郭が立っています。

藍芳春の声優は水瀬いのり

藍芳春(らん・ほうしゅん)の声優は水瀬いのりさんです。

藍家の雛女で、小柄で愛らしく、比較的控えめな人物。詩歌と書を得意としています。

水瀬いのりさんは『ご注文はうさぎですか?』香風智乃、『Re:ゼロから始める異世界生活』レム、『五等分の花嫁』中野五月などで知られています。

強い個性を前面へ出す人物が多い作品では、静かなキャラクターほど芝居の引き算が効いてきます。

芳春は声量ではなく、言葉の柔らかさや距離感で存在感を見るタイプのキャラクターでしょう。

玄歌吹の声優は石川由依

玄歌吹(げん・かすい)の声優は石川由依さんです。

玄家の雛女で、雛女たちの中では最年長。寡黙で凛としており、囲碁や将棋、武技を得意としています。

石川由依さんの代表作は、『進撃の巨人』ミカサ・アッカーマン、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ヴァイオレットなど。

歌吹のように口数の少ない人物は、一言の密度が重要になります。

大きな感情表現より、短い台詞へどこまで人物の判断や意志を乗せるか。石川さんの抑制された芝居と相性のいい役どころだと感じます。

黄絹秀の声優は五十嵐麗

黄絹秀(こう・けんしゅう)の声優は五十嵐麗さんです。

詠国の皇后で玲琳の伯母。聡明かつ豪放磊落な人物で、玲琳の根性を見込み黄家の雛女へ選んだ存在でもあります。

玲琳の強烈な前向きさだけを見ると「この子だけ精神構造どうなってるんだ」となりますが、絹秀まで見ると、その強さが評価されてきた背景も見えてきます。

主人公の性格を本人の説明だけでなく、誰が彼女を認めてきたのかから補強しているのが面白いところです。

朱雅媚の声優は茅野愛衣

朱雅媚(しゅ・がび)の声優は茅野愛衣さんです。

朱家の妃で、皇后に次ぐ地位を持つ貴妃。慧月を朱家の雛女に選んだ人物で、温和で慈悲深い人物として描かれています。

茅野愛衣さんの代表作には、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』本間芽衣子、『この素晴らしい世界に祝福を!』ダクネスなどがあります。

本作では玲琳と慧月の個人的な感情だけでなく、その背後に黄家と朱家という家の力関係があります。

五十嵐さんと茅野さんが演じる大人世代まで含めて見ることで、「少女二人が入れ替わりました」で終わらない後宮ドラマの重さが生まれていると感じます。

※画像はAIによるイメージ

その他の追加キャストは?第6話までの出演者も紹介

主要11名以外にも、『ふつつかな悪女ではございますが』には多数の声優が出演しています。

2026年8月17日時点で、第6話までに確認されている追加キャストには、文昂役・小林裕介さん、珠蘭役・岡田幸子さん、翠玉役・鎌倉有那さん、珊瑚役・橘めいさん、莉莉の母役・遠藤綾さんらがいます。

主な追加キャストは次の通りです。

キャラクター 声優
文昂 小林裕介
珠蘭 岡田幸子
翠玉 鎌倉有那
珊瑚 橘めい
女官1 矢野優美華
女官2 山田美鈴
女官3 結川あさき
女官4 篠原侑
尚食長 八百屋杏
朱家中級女官1 佐内瑠奈
朱家中級女官2 原奈津子
朱家下級女官 塚田悠衣
莉莉の母 遠藤綾
朱家上級女官1 大井麻利衣
朱家上級女官2 村井美里
金家上級女官1 三宅麻理恵
金家上級女官2 奈波果林
金家上級女官3 三浦千幸
金家上級女官4 樫野凪

ここは主要キャスト一覧とは分けて考えるのが分かりやすいでしょう。

公式の中心人物が11名、その周囲に各話の女官・家人など追加キャストが配置されているという構造です。

後宮ものでは、この「名前のない人物たち」の芝居も地味に効きます。

玲琳がどれほど周囲から大切に扱われてきたのか、慧月がどれほど孤立していたのかは、主要人物の説明だけでは伝わりません。

女官たちの声の硬さ、距離の取り方、態度の違いが積み重なることで、その人物が後宮でどんな立場に置かれているのかが見えてきます。

だから彼女たちは単なる舞台装置ではありません

主人公を見る周囲の目そのものが、玲琳と慧月が生きてきた世界を説明しているんです。


声優の演じ分けは何がすごい?「声」より反応速度を見ると面白い

本作の声優演技のすごさは、石見舞菜香さんと川井田夏海さんが声を交換するのではなく、互いの人格をそれぞれ自分の担当する身体の声で表現する点です。

入れ替わり後を整理すると、次のようになります。

  • 玲琳の身体=石見舞菜香さん/中の人格は慧月
  • 慧月の身体=川井田夏海さん/中の人格は玲琳

ここで求められるのは、相手の声優のモノマネではありません。

別の声優が作った「玲琳」「慧月」という人格の特徴を分析し、それを自分自身の声へ移植する作業です。

個人的に、この作品では声質より反応速度を見ると面白いと思っています。

玲琳は苦境にぶつかっても、状況を理解して次の行動へ進むのが早い。

一方の慧月は、自分が他人からどう評価されているのか、玲琳と比べてどうなのかという感情に強く引っ張られています。

つまり同じ事件に遭遇しても、二人は「最初に動く感情」が違う。

そこが台詞を言うまでの間、息の入り方、語尾の落とし方、相手への返答の速度へ反映されれば、視聴者は顔を見なくても人格を感じ取れるようになります。

これが成功した瞬間、声優の芝居は単なる音声情報ではなくなります。

芝居そのものが、画面に映らない“中身”を可視化する。

ここが『ふつつかな悪女ではございますが』ならではの声優の楽しみ方です。

そして、この構造は周囲の声優にも負荷をかけています。

特に莉莉は分かりやすい。

自分を傷つけてきた慧月と同じ顔・同じ声の人物から急に優しくされても、「はい、今日から信じます」とはならないでしょう。

そこに疑いがあり、戸惑いがあり、それでも少しずつ態度が変化していく。

菱川花菜さんが担うのは、その感情のグラデーションです。

視聴者だけが「中身は玲琳」と知っていて、莉莉は知らない。

この情報差があるから、一つの会話に二重の意味が生まれます。

筆者としては、この作品は「入れ替わった二人を演じる主演声優がすごい」で止めるともったいないと感じます。

入れ替わりを成立させているのは、それを知らない周囲の人たちの芝居でもある。

ここまで見ると、キャスト一覧がそのまま作品構造の解説になってくるんですよね。

さらに尭明と辰宇の関係も興味深いところです。

尭明は以前から玲琳を愛している人物。

一方、辰宇が向き合うことになる「慧月」は、入れ替わり後には玲琳の人格を宿しています。

構造だけを見るなら、尭明は玲琳の姿と強く結びつき、辰宇は結果的に玲琳の振る舞いへ接近していく。

ここから見えてくるのは、「人をその人だと認識するものは何か」という問いです。

顔なのか。

声なのか。

過去の記憶なのか。

それとも、苦境へ置かれたときの反応や誰かへの接し方なのか。

本作の場合、姿だけでなく声まで身体側へ残るからこそ、最後に人格を示すのが演技になる。

姿も声も慧月なのに、なぜか玲琳に見えてくる。

姿も声も玲琳なのに、何かが玲琳ではないと感じる。

そこまで到達したら、声優の仕事が感情にドリフトかけてくる領域です。

キャラクターボイスを聞いているというより、「人格が声の使い方へ染み出している」のを聞いている。

声優好きなら、ここはかなり味わい甲斐があります。


まとめ|『ふつつかな悪女ではございますが』声優は主要11名+入れ替わり演技に注目

『ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~』の主要声優は、黄玲琳役・石見舞菜香さん、朱慧月役・川井田夏海さんを中心とする11名です。

詠尭明役・古川慎さん、辰宇役・梅原裕一郎さん、莉莉役・菱川花菜さん、黄冬雪役・ニケライ ファラナーゼさんに加え、五十嵐麗さん、茅野愛衣さん、中原麻衣さん、水瀬いのりさん、石川由依さんらが後宮の人間関係を支えています。

そして本作の声優を見るうえで最大のポイントは、身体が入れ替わっても担当声優まで単純に交換されるわけではないことです。

石見舞菜香さんは玲琳の身体に入った慧月を、川井田夏海さんは慧月の身体に入った玲琳を、それぞれの声で成立させていきます。

キャストを確認してから本編を見るなら、声の高さだけを追わず、台詞までの間、返事の速さ、感情の立ち上がり方、周囲の人物が示す微妙な反応にも注目してみてください。

「顔も声も慧月なのに、確かに玲琳がいる」。

その瞬間が見えてくると、声優一覧は単なる名前の確認表ではなく、この作品そのものを読み解く入口になります。


よくある質問

『ふつつかな悪女ではございますが』黄玲琳の声優は誰?

黄玲琳の声優は石見舞菜香さんです。

身体の入れ替わり後には、玲琳の身体へ慧月の精神が入るため、石見さんは「玲琳の姿をした慧月」も演じます。

朱慧月の声優は誰?

朱慧月の声優は川井田夏海さんです。

入れ替わり後は慧月の身体に玲琳の精神が入るため、川井田さんが「慧月の姿をした玲琳」を自身の声で表現します。

『ふつつかな悪女ではございますが』の主要キャストは何人?

公式で主要キャラクターとして紹介されているキャストは11名です。

石見舞菜香さん、川井田夏海さん、古川慎さん、梅原裕一郎さん、菱川花菜さん、ニケライ ファラナーゼさん、五十嵐麗さん、茅野愛衣さん、中原麻衣さん、水瀬いのりさん、石川由依さんが出演しています。

このほか、第6話までには文昂役・小林裕介さん、莉莉の母役・遠藤綾さんなど、多数の追加キャストも確認されています。

執筆:神原 誠一(アニメ評論家/『アニメ反射鏡』)

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