『逃げ上手の若君』声優一覧|主要キャストと担当キャラを紹介

北条時行と逃若党の仲間たち、その背後に諏訪頼重と足利尊氏が並ぶ声優紹介ビジュアル アニメ
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アニメ『逃げ上手の若君』の北条時行役は結川あさきさん、諏訪頼重役は中村悠一さん、足利尊氏役は小西克幸さんです。

第2期でも逃若党を含む主要キャストが続投。2026年7月21日時点の公式発表を基に、声優一覧、第2期の発表状況、注目したい演技をまとめます。

『逃げ上手の若君』の主要声優一覧は?

『逃げ上手の若君』の物語を動かす中心人物は、北条時行、逃若党の仲間たち、諏訪頼重、足利尊氏です。

まず主要キャストだけを確認したい人は、以下の一覧を押さえておけば、第1期から第2期へ続く人物関係を把握できます。

キャラクター 声優 主な立場
北条時行 結川あさき 北条家の生き残りである主人公
雫 矢野妃菜喜 諏訪大社の巫女・逃若党の執事
弧次郎 日野まり 逃若党の剣士
亜也子 鈴代紗弓 逃若党の怪力娘
風間玄蕃 悠木碧 変装と情報収集を得意とする忍
吹雪 戸谷菊之介 軍略に秀でた逃若党の軍師
諏訪頼重 中村悠一 時行を救出し導く諏訪大社の当主
足利尊氏 小西克幸 鎌倉幕府を滅ぼした足利家の棟梁

原作は松井優征さんによる歴史漫画で、鎌倉幕府が滅亡した元弘3年、西暦1333年から物語が始まります。

鎌倉幕府の執権・北条高時の息子である北条時行は、足利高氏の裏切りによって家族や故郷を失いました。しかし、諏訪頼重に救われたことで生き延び、やがて「逃げる才能」を武器に鎌倉奪還を目指します。

本作の声優配置が面白いのは、単に知名度の高い出演者を集めているからではありません。

逃若党には、未完成な少年少女らしい速度と軽さを持つ声が置かれています。一方、その周囲を囲む頼重や尊氏、武将たちには、信仰や権力、積み重ねた歴史を感じさせる声が配置されています。

つまりキャスト表そのものが、時行を中心とした乱世の力関係を示す地図になっているんですよね。


『逃げ上手の若君』第2期の声優は誰?

『逃げ上手の若君』第2期では、北条時行役の結川あさきさんをはじめ、逃若党、諏訪頼重、足利尊氏の主要声優が引き続き出演しています。

2026年7月21日時点で、公式サイトの第2期スタッフ・キャスト欄に掲載されている出演者は次の8人です。

第2期のキャラクター 声優 発表状況
北条時行 結川あさき 続投
雫 矢野妃菜喜 続投
弧次郎 日野まり 続投
亜也子 鈴代紗弓 続投
風間玄蕃 悠木碧 続投
吹雪 戸谷菊之介 続投
諏訪頼重 中村悠一 続投
足利尊氏 小西克幸 続投

現時点で公式の第2期キャスト欄に掲載されているのは、以上の主要8人です。

第2期の映像には足利直義や関東庇番など、物語の次の段階を担う人物も登場しています。ただし、2026年7月21日の確認時点では、第2期から加わる全キャラクターと担当声優をまとめた独立した新規キャスト一覧は公式サイトに掲載されていません。

そのため、「第2期で登場する人物の声優は全員発表済み」とは断定できません。

今後、各話の放送、公式ニュース、キャラクターページの更新に合わせて、新たな出演者が追加発表される可能性があります。未発表の配役については、予想や非公式情報ではなく、公式発表を待つのが確実です。

第2期はいつから放送されている?

第2期は、2026年7月17日から全国フジテレビ系「ノイタミナ」で毎週金曜23時30分に放送されています。

AT-Xでは2026年7月24日から毎週金曜23時に放送され、火曜11時と木曜17時にリピート放送が予定されています。

配信は2026年7月17日24時からPrime Videoで見放題最速配信が始まり、その他の配信プラットフォームでは7月21日12時から順次配信されます。

放送・配信日時は編成やサービス側の都合で変更される場合があるため、視聴前には公式の放送・配信情報を確認してください。

また、第2期に先立ち、2026年4月17日から同じ「ノイタミナ」枠で第1期が放送されました。

4月から第1期、7月から第2期を届ける連続2クールの編成であり、本作にとって初の全国ネット放送です。第1期で時行が仲間を集める過程を振り返り、その熱を保ったまま鎌倉奪還へ向かう第2期に入れる設計になっています。

これは単なる再放送と新作の組み合わせではありません。

視聴者に時行の喪失、逃若党の結成、信濃での戦いをもう一度体験してもらい、その感情を切らさず第2期へ運ぶための助走と考えられます。

物語だけでなく、声優陣が作ってきた関係性まで連続して聞ける。耳の記憶をリセットさせない放送設計です。


逃若党の声優とキャラクターは?

逃若党の主要メンバーは、時行、雫、弧次郎、亜也子、風間玄蕃、吹雪です。

同年代の少年少女を中心とした集団ですが、役割も声の方向性も重なっていません。それぞれの違いが明確だからこそ、人数が増えても会話が迷子にならず、戦場で誰が何を担っているのかを聞き分けやすくなっています。

北条時行役は結川あさき

主人公・北条時行を演じるのは、結川あさきさんです。

時行は争いを好まない優しい少年で、剣術や武芸では突出していません。その一方、逃げ隠れに関しては、大人でも容易に捕まえられない才能を持っています。

足利高氏の裏切りによって鎌倉幕府が滅び、家族や故郷を奪われた後も、時行は勇猛な武将へ突然変身するわけではありません。

怖いものは怖い。悲しいものは悲しい。それでも生き延び、次の一歩を選ぶ人物です。

結川さんは公式キャストコメントで、逃げる力以外を持たない時行に、未熟な自分が重なって見えたという趣旨を語っています。また、自分を奮い立たせながら進む時行を演じることへの思いも明かしました。

この役への向き合い方は、実際の演技にも表れています。

第1期第1話で鎌倉の日常を過ごす時行の声には、身分の高さを誇示する響きがほとんどありません。家臣たちから逃げ回る場面では、戸惑いや楽しさが息の弾みに乗り、年相応の少年として聞こえます。

しかし鎌倉が崩壊した後は、同じ声から無邪気さが抜け落ちます。

ここで声を急に低くして英雄らしく見せないのが重要です。声が震え、言葉に詰まりながらも、それでも逃げる。その揺れを残すことで、時行の生存が「格好いい勝利」ではなく、傷を抱えた少年の選択として伝わります。

筆者には、時行の声は戦おうとするときより、逃走へ踏み切った瞬間のほうが自由に聞こえました。

普通の英雄物語では弱さとされる逃走が、声の速度と高揚によって生命力へ反転する。この逆転こそ、『逃げ上手の若君』の核です。

雫役は矢野妃菜喜

雫を演じるのは、矢野妃菜喜さんです。

雫は諏訪大社の巫女であり、逃若党の執事として時行を支える人物です。身の回りの世話だけでなく、状況の整理、後方支援、頼重の名代まで幅広く担当します。

矢野さんは公式コメントで、雫の冷静な面とお茶目な一面を届けたいという趣旨を述べています。

この二面性は、雫の声を理解するうえで大事なポイントです。

普段の雫は穏やかで、言葉の運びにも無駄がありません。しかし、ときおり突拍子もない行動や発言をしても、声の調子そのものは大きく崩れない。

だからこそギャグの場面でも、「雫本人はかなり真面目」というズレが生まれます。

大声で面白さを押し出すのではなく、平静なまま周囲を置き去りにする。矢野さんの落ち着いた芝居が、雫のかわいらしさと底知れなさを同時に成立させています。

弧次郎役は日野まり

弧次郎を演じるのは、日野まりさんです。

弧次郎は逃若党の剣士で、血気盛んで物怖じしない一方、仲間の状況をよく見ています。時行とは主従関係にありながら、友人に近い距離で接する人物です。

日野さんは、弧次郎を腕力だけでなく芯も強い少年と捉えて演じています。

弧次郎の声には荒っぽさがありますが、感情を勢いだけで投げつけてはいません。時行を叱咤するときにも、主君を見下す響きではなく、同じ場所に立とうとする近さがあります。

逃若党には強烈な個性を持つ人物が集まるため、弧次郎は会話を現実へ引き戻すツッコミ役にもなります。

日野さんの反応が素早いことで、ギャグのテンポが締まり、同時に弧次郎の常識人らしさも伝わります。剣だけでなく、会話の足場まで守っているキャラクターです。

亜也子役は鈴代紗弓

亜也子を演じるのは、鈴代紗弓さんです。

亜也子は天真爛漫な怪力娘で、時行の世話役や武芸の稽古相手を務めます。戦えるだけでなく、音楽や舞踊にも通じた多才な人物です。

鈴代さんは、オーディションの段階から亜也子を演じること自体が楽しかったと公式コメントで振り返っています。

その楽しさが伝わるように、亜也子の声には迷いの少ない明るさがあります。

彼女が話し始めると、重くなった場面に風穴が開く。かといって、シリアスな戦場でまで軽く聞こえるわけではありません。

主君を守る場面では声の芯が太くなり、明るさがそのまま勇気へ変わります。

亜也子の声は、作品の空気を軽くするためだけのものではなく、悲惨な時代でも笑い、踊り、仲間を守ろうとする人間の強さを聞かせてくれます。

※画像はAIによるイメージ

風間玄蕃役は悠木碧

風間玄蕃を演じるのは、悠木碧さんです。

玄蕃は変装と情報収集を得意とする忍で、狐の面を使ってさまざまな人物へ姿を変えます。過去の経験から人より金銭を信用しており、逃若党の中でも簡単には本心を見せません。

悠木さんは公式コメントで、玄蕃の魅力を「大部分の汚さと、わずかな格好よさが共存している点」と捉え、オーディションでは誰よりも汚く演じようと考えたことを明かしています。

この役作りがあるため、玄蕃の芝居は最初から「美しい少年の裏に影がある」という整った形には収まりません。

軽薄で、ずるく、金に細かい。まず欠点を遠慮なく前へ出すからこそ、仲間のために動いた瞬間の格好よさが刺さります。

ふざけた調子で相手を煙に巻いた直後、急に声から温度が消える場面も印象的です。

単なる声色の器用さではありません。人を信じれば傷つくと知っている少年が、会話の中で何度も仮面を替えている。その防御反応まで、声の切り替えから見えてきます。

吹雪役は戸谷菊之介

吹雪を演じるのは、戸谷菊之介さんです。

吹雪は複数の軍略に精通し、戦況を瞬時に分析する逃若党の軍師です。剣の腕も高く、知略と武力の両面で時行を支えます。

一見すると冷静で隙のない人物ですが、尋常ではない大食いというコミカルな一面もあります。

戸谷さんは公式コメントで、言葉や行動、名前には冷たい印象がある一方、吹雪は人一倍心の温かさを感じている人物だと説明しています。

この理解があるため、吹雪の落ち着いた声は、感情が乏しいのではなく、感情を整理してから言葉にしているように聞こえます。

普段の温度が低く保たれているぶん、時行の才能に反応した場面では、わずかな声の上昇でも熱が伝わります。

吹雪にとって時行は守るべき主君であるだけでなく、軍師として未来を見たくなる存在なのでしょう。

冷たく見える人物の内側に、戦況より熱い期待がある。その温度差が、戸谷さんの芝居の見どころです。


諏訪頼重と足利尊氏の声優は誰?

諏訪頼重役は中村悠一さん、足利尊氏役は小西克幸さんです。

頼重は時行を救い、未来へ導く人物。尊氏は鎌倉幕府を滅ぼし、時行から故郷と日常を奪う人物です。

立場は正反対ですが、二人には共通点があります。

どちらも圧倒的な力とカリスマ性を持ち、周囲の人間を動かす存在です。この二人に厚みのある声が置かれているからこそ、幼い時行が背負う歴史の巨大さが伝わります。

諏訪頼重役は中村悠一

諏訪頼重を演じるのは、中村悠一さんです。

頼重は信濃国・諏訪大社の当主で、人でありながら神でもある「現人神」として信仰されています。神力によって未来を見ることができますが、見えるのはおぼろげな内容に限られます。

神々しく予言を語った直後、想定外の出来事に慌てることもある人物です。

中村さんの芝居は、神官としての荘厳さ、時行を導く師としての強さ、勢いで押し切るコミカルさを一つの人物につないでいます。

第1期第1話で滅びゆく鎌倉から時行を連れ出す場面では、頼重の言葉はあまりにも強引です。

ところが、声の奥には時行を生かそうとする切迫感があります。単に運命を押しつける人物ではなく、絶望した少年が再び前を向くまで、自分が未来を信じ続けようとしているように聞こえました。

これは公式設定として明示された心情ではなく、筆者が演技と映像から受け取った解釈です。

頼重は未来を見られる存在なのに、時行の一大事には誰よりも動揺します。

神として先を示しながら、保護者としては不安を隠せない。その矛盾が声に残っているから、胡散臭さと温かさが両立するのです。

足利尊氏役は小西克幸

足利高氏、のちの足利尊氏を演じるのは、小西克幸さんです。

尊氏は武勇、教養、家柄、人望を兼ね備えた足利家の棟梁です。鎌倉幕府側の有力武将として時行からも慕われていましたが、後醍醐天皇側へ転じ、幕府を滅ぼす大きな力となりました。

後に後醍醐天皇の名である「尊治」から一字を受け、高氏から尊氏へ改名します。

小西さんの尊氏が恐ろしいのは、分かりやすい悪役声で威圧しないところです。

声は穏やかで、言葉も聞き取りやすい。初対面の人間が安心し、自然に従いたくなる魅力があります。

しかし、その安心感が画面の異様な表情や演出と結びついた瞬間、まったく別の意味を持ち始めます。

筆者には、尊氏の声が「安心の形をした異物」のように聞こえました。

怒鳴らず、凄まず、相手を露骨に脅さない。それでも歴史の中心へ人々を巻き込み、昨日までの秩序を裏返してしまう。

第2期で尊氏の存在感がさらに増すほど、小西さんの声も「何を考えているのか分からない」という不安を深めていくはずです。

尊氏に必要なのは、内面の答えを分かりやすく示す芝居ではなく、視聴者の疑問を増幅させる芝居なのかもしれません。


小笠原貞宗など周辺キャストの声優一覧

『逃げ上手の若君』には、逃若党以外にも個性的な武将、神官、北条家、朝廷、足利陣営の人物が登場します。

周辺キャラクターの主な担当声優は次の通りです。

キャラクター 声優 立場・特徴
小笠原貞宗 青山穣 信濃守護・視力に優れた弓の名手
市河助房 山本高広 貞宗の補佐役・聴力の達人
諏訪盛高 石黒史剛 諏訪大社の神官
瘴奸 東地宏樹 征蟻党を率いる武士
保科弥三郎 稲田徹 諏訪神党に属する北信濃の武将
四宮左衛門太郎 神尾晋一郎 保科と隣接する領地を持つ武将
清原信濃守 勝杏里 後醍醐天皇に任命された信濃国司
北条高時 田所陽向 時行の父・鎌倉幕府の執権
北条邦時 寺崎裕香 時行の兄
摂津清子 松田颯水 邦時の母
五大院宗繁 伊丸岡篤 北条家に仕える武士
後醍醐天皇 小松史法 鎌倉幕府打倒を進める天皇
護良親王 鈴木崚汰 後醍醐天皇の皇子
高師直 宮内敦士 尊氏を支える足利家の重臣
足利直義 古川慎 尊氏の弟

なかでも信濃編で存在感を放つのが、小笠原貞宗と市河助房です。

貞宗は並外れた視力と観察眼を弓術へ生かし、市河は遠方の音や振動を捉える聴力を持っています。

「見る貞宗」と「聞く市河」は、逃走を得意とする時行にとって非常に相性の悪い組み合わせです。

青山穣さんは、貞宗の武将としての威厳と、作品特有の誇張された表情に負けない濃さを両立しています。山本高広さんは市河の鋭さを保ちながら、貞宗との少しくだけた掛け合いに軽快さを加えました。

瘴奸役の東地宏樹さんは、低く重い声によって征蟻党の危険性を一瞬で伝えます。

本作では鮮やかな色彩や大胆なギャグが続きますが、瘴奸が現れると場面の空気が急に重くなる。その変化を、声が映像より先に知らせるように感じられました。

一方、清原信濃守役の勝杏里さんが表すのは、武力とは異なる権力の不快さです。

清原は後醍醐天皇から信濃国司に任じられ、作中では守護より上位の立場として貞宗にも圧力をかけます。

貞宗や瘴奸が戦場で身体を脅かす敵なら、清原は役職と制度を使って生活を締めつける敵です。声優の演技によって敵の種類が聞き分けられるため、歴史上の役職に詳しくない視聴者にも関係性が伝わりやすくなっています。


声優陣の演技は作品をどう支えている?

『逃げ上手の若君』の声優陣は、激しく切り替わるギャグとシリアスの間で、キャラクターの感情が途切れないように機能しています。

アニメーション制作はCloverWorks。監督は山﨑雄太さん、シリーズ構成は冨田頼子さん、キャラクターデザイン・総作画監督は西谷泰史さんです。

作品では、鎌倉幕府の滅亡や一族の死といった重い出来事の直後に、極端な表情、現代的な言葉のテンポ、勢いのあるギャグが飛び込んできます。

画面だけを見れば、感情にドリフトをかけるような急旋回です。

それでも人物の心までリセットされたように見えないのは、声の中に直前の感情が残っているからだと筆者は考えます。

時行がコミカルに逃げ回る場面でも、故郷を失った事実が消えたわけではありません。

頼重が大げさに慌てても、時行を守ろうとする意志は残っています。尊氏が穏やかに語っても、歴史を変える底知れなさは消えません。

制作現場で声優が感情をどのように組み立てているかは、本人やスタッフの説明がない限り断定できません。

ただ、完成した映像を見る限り、声がキャラクターの感情の座標を保つ結果になっています。画面のテンションが急上昇しても、視聴者が心情を見失わずに済むのです。

特に重要なのが、若い声と成熟した声のコントラストです。

結川あさきさん、矢野妃菜喜さん、日野まりさん、鈴代紗弓さんらの声には、これから変わっていく余白があります。

一方、中村悠一さん、小西克幸さん、青山穣さん、東地宏樹さんらの声には、すでに積み上げられた信仰、地位、武力、経験を感じさせる重さがあります。

時行は、その大人たちの声に囲まれながら、自分自身の声を獲得していきます。

第1期の時行は、生き残るために頼重の言葉へ反応し、仲間の声に支えられる場面が多くありました。第2期では、自ら判断を伝え、仲間を動かす機会が増えていくと考えられます。

ここで結川さんの声が、単純に低く勇ましくなるだけでは、時行らしさが薄れてしまいます。

時行の魅力は、恐怖や優しさを捨てることなく強くなる点にあります。声の芯が育ちながらも、少年らしい迷いや高揚がどこまで残るのか。

それが第2期の演技を味わう大きなポイントです。

個人的には、本作を「豪華声優が集まったアニメ」の一言だけで紹介するのは、かなりもったいないと感じます。

本当に面白いのは、声の速さ、息遣い、語尾、沈黙の長さまで含めて、乱世の力関係が設計されていることです。

声優を意識して見返すと、最初はギャグとして聞いていた頼重の言葉が、時行を失いたくない保護者の祈りに聞こえることがあります。

尊氏の穏やかな声も、正体が分からないままだからこそ、初見時より恐ろしく聞こえるかもしれません。

声は映像の後ろに添えられたものではありません。

時行が生き、仲間を得て、歴史へ踏み出していく。その時間を前へ押す、もう一つの画面なのです。


まとめ

アニメ『逃げ上手の若君』では、北条時行を結川あさきさん、雫を矢野妃菜喜さん、弧次郎を日野まりさん、亜也子を鈴代紗弓さん、風間玄蕃を悠木碧さん、吹雪を戸谷菊之介さんが演じています。

諏訪頼重役は中村悠一さん、足利尊氏役は小西克幸さんです。

第2期は2026年7月17日から全国フジテレビ系「ノイタミナ」で放送され、公式の第2期キャスト欄には主要8人の続投が掲載されています。

一方、第2期から登場する全人物の新規キャスト一覧は、2026年7月21日時点では公式サイトでまとめて発表されていません。今後の追加情報は公式ニュースやキャラクターページで確認する必要があります。

本作の声優陣の魅力は、出演者の知名度だけではありません。

未完成な少年少女の軽やかな声と、歴史を背負う大人たちの重い声がぶつかることで、青春の瑞々しさと乱世の巨大さが同時に聞こえてきます。

キャスト一覧を知ったあとで声の間や温度差に注目すると、同じ場面でも人物同士の関係がさらに深く見えてくるはずです。


よくある質問

『逃げ上手の若君』の北条時行の声優は誰?

北条時行の声優は結川あさきさんです。

時行の優しさ、喪失の痛み、逃げる瞬間に生まれる高揚感を、少年らしい揺れを残しながら演じています。

諏訪頼重の声優は誰?

諏訪頼重の声優は中村悠一さんです。

現人神としての荘厳さ、コミカルな胡散臭さ、時行を案じる保護者のような温かさを一つの声で表現しています。

足利高氏と足利尊氏の声優は同じ?

足利高氏と、改名後の足利尊氏は同一人物で、どちらも小西克幸さんが演じています。

作中の尊氏は穏やかな人当たりと圧倒的なカリスマ性を持ち、その真意が読み取れない人物として描かれています。

『逃げ上手の若君』第2期でも主要声優は続投している?

はい。2026年7月21日時点の公式サイトでは、北条時行、雫、弧次郎、亜也子、風間玄蕃、吹雪、諏訪頼重、足利尊氏の主要キャストが第2期出演者として掲載されています。

第2期の新キャストは全員発表されている?

2026年7月21日時点では、第2期から登場する全人物と声優をまとめた新規キャスト一覧は公式サイトに掲載されていません。

追加の配役は、今後の公式ニュースや各話情報で発表される可能性があります。


参照情報

  • TVアニメ『逃げ上手の若君』公式サイト「スタッフ・キャスト」
  • TVアニメ『逃げ上手の若君』公式サイト「キャラクター」
  • TVアニメ『逃げ上手の若君』公式サイト「放送・配信情報」
  • TVアニメ『逃げ上手の若君』公式サイト「第二期メインPV・放送&配信情報公開」
  • 最終確認日:2026年7月21日

執筆:神原 誠一(アニメ評論家/『アニメ反射鏡』運営)

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