BLACK TORCHのキャラクター一覧|主要人物の能力と関係性を整理

黒猫の羅睺を肩に乗せた我妻弐郎と黒の灯火の主要メンバーが並ぶ忍バトルの集合シーン アニメ
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『BLACK TORCH』の主要キャラクターは、我妻弐郎と羅睺、《黒の灯火》、特務一課、敵対する物ノ怪の4勢力に分けると理解しやすくなります。

本記事では、各キャラの所属・能力・役割・アニメ声優・弐郎との関係を一覧で整理し、原作で確認できる事実と筆者の考察を分けて解説します。

BLACK TORCHの主要キャラクター一覧

『BLACK TORCH』は、忍者の末裔である高校生・我妻弐郎と、黒猫の姿をした伝説の物ノ怪・羅睺を中心に描く忍者バトル作品です。

タカキツヨシさんによる原作漫画は、集英社の「ジャンプSQ.」と「少年ジャンプ+」で2017年から2018年にかけて連載され、コミックス全5巻で完結しました。TVアニメは2026年7月4日からTOKYO MXほかで放送されています。

主要キャラクター12名の所属・能力・声優・弐郎との関係は、次のとおりです。

キャラクター 正式所属・立場 主な能力・武器・役割 弐郎との関係 アニメ声優
我妻弐郎 公儀隠密局・特務二課《黒の灯火》 動物との会話、忍術、羅睺の力 主人公 鈴木崚汰
羅睺 伝説の物ノ怪 強大な物ノ怪の力、弐郎との融合 体を共有する相棒 上田燿司
鬼子母神一華 特務二課《黒の灯火》 隠密としての体術・戦闘技術 仲間だが羅睺を警戒 千本木彩花
桐原零司 特務二課《黒の灯火》 桐原流斬術、冷静な状況判断 同期に近い仲間・対照役 榎木淳弥
司場涼介 公儀隠密局・特務二課課長 《黒の灯火》の指揮・運営 弐郎を部隊へ迎えた上司 諏訪部順一
宇佐美花 公儀隠密局・特務二課 司場と隊員の補佐、部隊運営 活動を支える補佐役 上田麗奈
久澄陶子 公儀隠密局・特務一課課長 一課の指揮、危険な物ノ怪の管理 羅睺を警戒する立場 甲斐田裕子
時枝蛮十郎 公儀隠密局・特務一課 運転、護衛、現場対応、戦闘 一課側から弐郎を監視 大塚芳忠
天鬼 敵対する物ノ怪 物ノ怪勢力の形成、弱肉強食の思想 人間側と対立 森川智之
咬牙 天鬼と行動する物ノ怪 高い戦闘能力、羅睺への執着 羅睺を奪おうとする敵 岡本信彦
我妻寿正 忍者・弐郎の祖父 忍術・体術の指導 育ての親であり師匠 辻親八
芙蓉 人間に協力する物ノ怪 幻覚を利用した訓練への協力 特務二課の協力者 2026年7月28日時点で未公表

一覧を一言で整理すると、弐郎と羅睺は物語の中心、一華と零司は現場の仲間、司場と宇佐美は部隊の運営側、久澄と時枝は組織的な管理側、天鬼と咬牙は敵対勢力です。

また、「補佐役」「対照役」「管理側」といった表現は、公式の能力名ではありません。作中で描かれた役割や人物関係を、この記事で分かりやすく整理したものです。


我妻弐郎と羅睺はどんなキャラクター?

我妻弐郎は、動物と会話できる忍者の末裔です。羅睺は「黒き凶星」と恐れられた物ノ怪であり、二人は互いの命を救った結果、一つの体を共有することになります。

我妻弐郎|動物と話せる忍者の末裔

我妻弐郎は、祖父・我妻寿正に育てられた高校生です。アニメ版では鈴木崚汰さんが声を担当しています。

生まれつき動物の言葉を理解できるほか、寿正から忍術や体術を教えられているため、羅睺と出会う以前から戦うための基礎を持っていました。

弐郎の基本情報は、次の3点に集約できます。

  • 能力:動物との会話、忍術、体術、羅睺の力
  • 性格:喧嘩っ早い一方、困っている相手を見捨てられない
  • 役割:人間と物ノ怪の間に立つ主人公

弐郎は森で傷ついた黒猫を見つけ、その正体を知らないまま助けました。

危険な存在かどうかを先に計算するのではなく、目の前で傷ついている命へ手を伸ばす。弐郎の人物像は、この最初の行動にほぼ凝縮されています。

彼が物ノ怪を簡単に敵と決めつけないのも、単なる理想論ではありません。

動物と意思を交わしてきた弐郎にとって、人間以外の存在にも言葉や感情があることは、幼い頃から身近な現実だったと考えられます。

羅睺|黒き凶星と呼ばれた伝説の物ノ怪

羅睺は、黒猫の姿をした強大な物ノ怪です。アニメ版の声優は上田燿司さんです。

かつて「黒き凶星」と恐れられていましたが、長く封印されていた影響により、物語開始時点では本来の力や記憶の多くを失っています。

羅睺の基本情報は次のとおりです。

  • 能力:ほかの物ノ怪からも狙われる強大な力
  • 性格:他者を信用せず、群れることを嫌う
  • 役割:弐郎の相棒であり、各勢力が争う中心的存在

羅睺は、人間に従う善良なマスコットではありません。

人間にも物ノ怪にも距離を置き、弐郎に対しても最初から友情を示すわけではないため、二人の関係には常に緊張感があります。

一方で、自分をかばって命を落とした弐郎を見捨てることはできませんでした。

羅睺が「借りを返す」という論理で弐郎を救う場面には、情を認めたがらない彼なりの誠実さが表れています。冷たい言葉の内側に、消し切れない義理が残っている。この不器用さが、羅睺を単なる強大な力ではなく、一人の相棒として成立させています。

※画像はAIによるイメージ

我妻弐郎と羅睺が融合した理由

弐郎は、羅睺の力を狙う物ノ怪との戦いで、黒猫を守ろうとして致命傷を負います。

羅睺は自分のために命を懸けた弐郎を救うため、彼の体と融合しました。これによって弐郎は命を取り留めますが、二人は簡単に分離できない状態になります。

融合後の弐郎は、羅睺の力を扱える一方、危険な物ノ怪を体内に宿す存在として公儀隠密局から警戒されます。

その後、特務二課課長・司場涼介の判断によって、弐郎は対物ノ怪部隊《黒の灯火》へ加わりました。

本作の面白さは、二人が信頼し合った結果として融合するのではなく、先に体が一つになり、その後から心の距離を縮めていく点にあります。

一般的なバディ作品が「信頼して背中を預ける」物語だとすれば、『BLACK TORCH』は「逃げられない距離から相手を理解し始める」物語です。


黒の灯火のメンバーは誰?能力と役割を解説

《黒の灯火(ブラックトーチ)》は、公儀隠密局特務二課に置かれた対物ノ怪特別機動隠密部隊です。

主要な現場メンバーは、我妻弐郎、鬼子母神一華、桐原零司。司場涼介が部隊を率い、宇佐美花が活動を支えます。

鬼子母神一華|羅睺を警戒する名家の隠密

鬼子母神一華は、隠密の名家・鬼子母神家で育った戦闘員です。アニメ版では千本木彩花さんが演じています。

幼少期から一流の隠密になるための訓練を受けており、高い身体能力と実戦技術を持つ人物です。

  • 基本情報:鬼子母神家の一人娘
  • 能力・役割:体術や隠密技術を生かした前線戦闘
  • 弐郎との関係:《黒の灯火》の仲間だが、羅睺への認識で衝突する

原作では、一華が物ノ怪へ強い警戒心を持つ背景として、母親を物ノ怪に奪われた過去が描かれます。

そのため、一華が羅睺を危険視する態度は、単なる頑固さや偏見だけで片づけられません。彼女にとって物ノ怪は、実際に家族を奪った脅威です。

弐郎は「今ここにいる羅睺」を見ますが、一華は羅睺の向こう側に過去の被害を見ています。

二人の対立は、共存を望む側と、それによって傷ついた側をどう結び直すのかという、本作の難しいテーマを担っています。

桐原零司|桐原流斬術を使う冷静な剣士

桐原零司は、隠密の名家・桐原家の跡継ぎであり、特務二課へ配属された新人隊員です。声優は榎木淳弥さんです。

代々伝わる「桐原流斬術」を使い、感情よりも任務や状況判断を優先します。

  • 基本情報:桐原家の跡継ぎ
  • 能力・役割:桐原流斬術、敵の分析、冷静な判断
  • 弐郎との関係:性格は対照的だが、戦闘では互いを補う

弐郎が危険を承知で先に飛び込むタイプなのに対し、零司は周囲の状況を確認してから最適な行動を選びます。

この違いは衝突の原因になりますが、部隊として見れば、勢いの弐郎と制御の零司は相性の悪い二人ではありません。

感情だけでは救えない場面を零司が支え、合理性だけでは届かない相手へ弐郎が手を伸ばす。二人は互いの欠けた部分を、本人たちが望むかどうかに関係なく補完しています。

なお、2026年7月28日時点で、アニメ第5話「Young Gunz」は未放送です。

第5話は2026年8月1日に放送予定で、事前に公表された公式あらすじでは、羅睺が封印されていた殺生石の地下空間で弐郎と零司が咬牙に遭遇する展開が予告されています。

これは放送済みの本編内容ではなく、放送前に公開されたあらすじ情報です。

司場涼介|黒の灯火を設立した特務二課課長

司場涼介は、公儀隠密局特務二課の課長であり、《黒の灯火》を設立した人物です。アニメ版では諏訪部順一さんが声を担当します。

普段はつかみどころのない態度を見せますが、羅睺を宿した弐郎を即座に排除せず、危険性を理解したうえで部隊へ迎えました。

  • 基本情報:特務二課課長、《黒の灯火》設立者
  • 能力・役割:部隊の指揮、隊員の選定、組織との交渉
  • 弐郎との関係:可能性を認めながら管理責任も負う上司

司場の判断は、弐郎を無条件に信用したという意味ではありません。

危険な力を監視できる場所に置きつつ、本人には居場所と選択肢を与える。排除と放任のどちらにも寄らない判断を引き受けた点に、司場の指揮官としての特徴があります。

「人物を見抜く力」などの正式な能力名が設定されているわけではありません。

ただし、弐郎、一華、零司という異なる性格の若者を同じ部隊に置いたことから、司場が個人の能力だけでなく、組み合わせによって生まれる可能性を重視していることは読み取れます。

宇佐美花|特務二課を支える調整役

宇佐美花は、特務二課で司場と現場隊員を支える人物です。アニメ版の声優は上田麗奈さんです。

前線で敵を倒す能力よりも、部隊運営や隊員への対応、自由に動きがちな司場の補佐を担う姿が中心となります。

  • 基本情報:特務二課所属
  • 能力・役割:司場の補佐、隊員対応、部隊運営
  • 弐郎との関係:《黒の灯火》で活動する弐郎を支える立場

「情報・後方支援能力」という固有能力名があるわけではないため、戦闘キャラクターと同じ基準で評価するのは適切ではありません。

司場の独断、弐郎の直情、一華と零司の衝突。《黒の灯火》には、放っておけば組織として空中分解しかねない要素がそろっています。

宇佐美は、その危うい部隊が日常へ戻るための接着剤です。目立つ必殺技はなくても、彼女のような調整役がいることで、若い隊員たちの物語に現実的な重さが生まれます。

芙蓉|人間に協力する物ノ怪

芙蓉は、人間へ協力的な立場を取る物ノ怪です。

幻覚を操り、特務二課の訓練に協力することで、すべての物ノ怪が人間の敵ではないことを示します。

  • 基本情報:人間側に協力する物ノ怪
  • 能力・役割:幻覚を利用した実戦的な訓練
  • 弐郎との関係:人間と物ノ怪の共存可能性を示す存在

2026年7月28日時点では、アニメ版における芙蓉役の声優は公表されていません。

放送や追加キャスト発表によって情報が更新される可能性があるため、公開後はアニメ公式発表での再確認が必要です。


公儀隠密局・特務一課のキャラクターは?

特務一課は、公儀隠密局の中でも大きな権限と人員を持ち、危険な物ノ怪を組織的に管理しようとする部署です。

特務二課が個人の判断や現場対応を重視するのに対し、特務一課は被害防止と規律を優先します。

久澄陶子|制度による管理を重視する一課課長

久澄陶子は、公儀隠密局特務一課の課長です。アニメ版では甲斐田裕子さんが演じています。

異例の若さで課長へ昇進した人物で、特務二課課長・司場涼介とはかつての同期です。

  • 基本情報:公儀隠密局最大勢力の特務一課課長
  • 能力・役割:一課の指揮、危険な物ノ怪の管理
  • 弐郎との関係:羅睺を宿す危険因子として厳しく評価する

久澄は、弐郎と羅睺を個人的に信じられるかではなく、組織へどれほどの被害を及ぼす可能性があるかで判断します。

その態度は冷徹に見えますが、多数の隊員や市民を守る責任を負う立場から見れば、伝説級の物ノ怪を警戒すること自体は合理的です。

司場と久澄の対立は、善人と悪人の対立ではありません。

危険を抱えた個人の可能性を信じる司場と、制度によって危険を抑えようとする久澄。二人は守ろうとしているものが異なるのではなく、守るための手段が異なります。

時枝蛮十郎|運転から戦闘まで担うベテラン

時枝蛮十郎は、特務一課に所属し、久澄を補佐するベテラン隊員です。声優は大塚芳忠さんです。

落ち着いた物腰を崩さず、運転、護衛、現場対応、戦闘まで幅広い役割を担います。

  • 基本情報:特務一課のベテラン隊員
  • 能力・役割:運転、護衛、戦闘、久澄の補佐
  • 弐郎との関係:一課側の実務担当として接触する

時枝は、弐郎たちのように感情を大きく表へ出すキャラクターではありません。

しかし、予測不能な現場で必要な行動を淡々と選び、若い隊員の暴走や組織の混乱を抑える経験値を持っています。

弐郎が勢いによって突破口を作る人物なら、時枝はその突破によって現場全体が崩れないよう支える人物です。

声を荒らげずに場を制御する大人の存在感は、大塚芳忠さんの落ち着きと凄みを備えた演技とも相性がよいと筆者は考えます。


敵キャラの天鬼と咬牙は何を狙っている?

敵側の中心人物は、弱肉強食を掲げる天鬼と、最強になるため羅睺を狙う咬牙です。

二人とも公儀隠密局と敵対しますが、天鬼は勢力と思想を重視し、咬牙は個人としての強さを求めています。

※画像はAIによるイメージ

天鬼|弱肉強食を掲げる物ノ怪の指導者

天鬼は、人間側の公儀隠密局と対立する強大な物ノ怪です。アニメ版では森川智之さんが演じています。

強者が弱者を喰らう弱肉強食を自然な秩序と考え、同じ思想を持つ物ノ怪を集めて人間側との戦いに備えます。

  • 基本情報:物ノ怪側の中心人物
  • 能力・役割:物ノ怪の勧誘、勢力の形成、人間側への対抗
  • 弐郎との関係:力の使い方と弱者への姿勢が正反対

天鬼は、理性を失って暴れる怪物ではありません。

自分なりの思想と秩序を持ち、個人の戦闘力だけでなく、物ノ怪を集める組織力によって公儀隠密局へ対抗します。

弐郎が弱い存在へ手を伸ばす人物なら、天鬼は弱い存在が淘汰されることを肯定する人物です。

二人の対立は、人間と物ノ怪という種族差だけではなく、力は弱い者を守るために使うのか、それとも強者が支配するために使うのかという価値観の衝突です。

咬牙|最強を目指して羅睺を狙う物ノ怪

咬牙は、天鬼と行動を共にする好戦的な物ノ怪です。声優は岡本信彦さんです。

喜怒哀楽が激しく、最強の物ノ怪になることを目標として、伝説的な力を持つ羅睺へ執着します。

  • 基本情報:天鬼側の戦闘員
  • 能力・役割:高い戦闘能力、羅睺の力の奪取
  • 弐郎との関係:羅睺をめぐって直接対立する敵

咬牙にとって羅睺は、人格を持つ相手というより、最強へ近づくために獲得すべき力です。

弐郎が羅睺を対等な相棒として扱うのに対し、咬牙は羅睺を自分の目的へ利用しようとします。

一方、原作では咬牙が同族へ情を見せる場面もあります。

そのため、咬牙を他者への感情が完全に欠けた人物と見るのは正確ではありません。彼と弐郎の差は、情があるかないかではなく、守る対象をどこまで広げられるかにあります。

弐郎は種族を越えて手を伸ばしますが、咬牙の情は自分に近い存在へ向かいやすい。この境界の違いが、二人の戦いを単純な正義と悪の衝突では終わらせません。


我妻寿正は弐郎の祖父であり師匠なのか?

我妻寿正は、弐郎を育てた祖父であり、忍術や体術を教えた師匠でもあります。アニメ版の声優は辻親八さんです。

両親のいない弐郎を親代わりとして育て、喧嘩っ早い孫を厳しく叱りながら、忍として必要な技術を身につけさせました。

  • 基本情報:弐郎の祖父、育ての親
  • 能力・役割:忍術・体術の指導
  • 弐郎との関係:家族であり師弟

弐郎が羅睺の力を得る以前から戦えたのは、寿正による鍛錬があったためです。

羅睺との融合によって力は大きく増しますが、その力を使うための身体能力や判断の土台は、寿正から学んだ技術にあります。

また、寿正の教育が弐郎の人格へどこまで影響したかは、公式の能力設定のように断定できる事項ではありません。

ただし、弐郎が厳しく育てられながらも他者を見捨てない人物になったことを踏まえると、寿正が技術だけでなく、人としての芯を形作る存在だったと解釈できます。

羅睺が弐郎へ人外の力を与えた相手なら、寿正は、その力を受け止める人間としての土台を育てた人物です。


BLACK TORCHのキャラ関係図を整理

『BLACK TORCH』のキャラクター関係は、羅睺を各人物がどう見ているかで整理すると分かりやすくなります。

  • 我妻弐郎と羅睺

互いに命を救った融合関係です。体を共有しながら、対等な相棒として信頼を築きます。

  • 我妻弐郎と鬼子母神一華

《黒の灯火》の仲間です。一華は物ノ怪に家族を奪われた過去から、羅睺を信じようとする弐郎と衝突します。

  • 我妻弐郎と桐原零司

感情で動く弐郎と、理性で判断する零司という対照的な関係です。戦闘では互いの弱点を補えます。

  • 我妻弐郎と司場涼介

危険な力を抱えた新人と、その可能性を認めて部隊へ迎えた上司です。司場は弐郎を守るだけでなく、管理する責任も負います。

  • 我妻弐郎と我妻寿正

孫と祖父であり、弟子と師匠です。寿正は弐郎の忍術と体術の基礎を作りました。

  • 羅睺と咬牙

咬牙は羅睺を、最強になるために手に入れるべき力として狙います。弐郎のような対等な関係は求めていません。

  • 司場涼介と久澄陶子

かつての同期で、現在は特務二課と特務一課の課長です。個人の可能性を重視する司場と、制度的な管理を重視する久澄で判断が分かれます。

  • 天鬼と公儀隠密局

物ノ怪勢力と人間側組織として対立しています。天鬼は賛同する物ノ怪を集め、公儀隠密局との戦いに備えます。

この関係を一言でまとめると、羅睺は登場人物の価値観を映し出す鏡です。

弐郎には命を救い合った相棒、一華には過去の傷を呼び起こす物ノ怪、久澄には管理すべき危険要素、咬牙には奪うべき力として映ります。

全員が同じ黒猫を見ているのに、見えている存在はまるで違う。

この認識のズレが会話の緊張を生み、戦う理由を作り、キャラクター同士の関係を動かしています。


原作全5巻とアニメ声優から見るキャラクター表現

ここからは筆者の考察です。

『BLACK TORCH』は原作全5巻という比較的コンパクトな構成のため、長期連載作品のように一人ずつ長い時間をかけて背景を説明する形式ではありません。

その代わり、弐郎と羅睺、一華と弐郎、司場と久澄のように、価値観の異なる人物を早い段階で向かい合わせることで、関係性から人物像を立ち上げています

弐郎が行動すれば、零司の慎重さが見える。

司場が弐郎を受け入れれば、久澄が警戒する理由も際立つ。羅睺が人間を信用しなければ、それでも彼を信じようとする弐郎の異質さが浮かびます。

キャラクターを単独で説明するのではなく、対照となる人物を置いて輪郭を作る設計です。

この短期構成は、情報量を削るというより、感情と思想を衝突させて圧縮する方法だと筆者は考えます。

アニメ版の声優配置にも、その対照性が表れています。

弐郎役の鈴木崚汰さんには、直情的な若さと危うさを表現できる勢いがあります。一方、羅睺役の上田燿司さんは、人間離れした重さと、皮肉の奥にある情を同時に乗せられる声質です。

千本木彩花さんが演じる一華には、強気さだけでなく、警戒心の奥にある痛みを表現する繊細さが期待できます。

榎木淳弥さんが担当する零司は、静かな口調の中に責任感や焦りをにじませられるため、弐郎との温度差が会話だけでも伝わりやすくなります。

さらに、司場役の諏訪部順一さんと久澄役の甲斐田裕子さんという配置は、単純な若者対大人ではなく、経験を持つ指揮官同士の異なる正義を声の説得力で支える組み合わせです。

筆者としては、アニメ版で注目したいのは派手な戦闘だけではありません。

羅睺が弐郎へ返す短い言葉、一華が羅睺を見る際の声の硬さ、零司が感情を抑え切れなくなる瞬間など、人物間の距離が声の変化としてどう表現されるかが重要です。

本作は「人外の力を宿した主人公」という設定だけを見れば、王道のバトル作品に見えます。

しかし、弐郎は羅睺を武器として従わせるのではなく、理解し切れない相手と同じ体で生きることになります。

支配でも服従でもなく、逃げ場のない共生から始まる。この関係性こそ、『BLACK TORCH』が人外バディ作品の中で持つ独自の味です。


キャラクター関係から分かるBLACK TORCHの魅力

筆者が『BLACK TORCH』のキャラクター構造で重要だと考えるのは、能力の強さよりも「異なる存在を対話可能な相手として見られるか」という点です。

弐郎の動物と話せる能力は、戦闘で敵を倒すためだけの力ではありません。

人間とは異なる存在にも意思や感情があると知り、最初から理解不能な怪物として切り捨てないための能力です。

ただし、一華や久澄の警戒も否定されるべきではありません。

物ノ怪による被害が実際に存在する以上、「話せば分かり合える」と言うだけでは、傷つけられた側の経験や、組織が背負う責任を置き去りにします。

だからこそ、本作の共存はきれいごとだけでは成立しません。

弐郎と羅睺が行動によって信頼を証明し、一華が過去の物ノ怪と目の前の羅睺を分けて考え、司場が自分の判断に責任を持つ必要があります。

敵である天鬼や咬牙にも、それぞれの論理があります。

天鬼には弱肉強食という思想があり、咬牙には最強を求める欲望と、同族へ向ける情があります。敵だから感情がないのではなく、守る範囲と力の使い方が弐郎とは異なるのです。

『BLACK TORCH』は、人間と物ノ怪を単純に善悪へ分ける作品ではありません。

誰を仲間と呼ぶのか。危険な相手をどこまで信じるのか。信じた結果に誰が責任を持つのか。

その答えを、キャラクター同士の衝突と共闘によって描く物語だと筆者は考えます。


まとめ

『BLACK TORCH』の主要キャラクターは、我妻弐郎と羅睺、《黒の灯火》、特務一課、敵対する物ノ怪の4勢力に分けると整理しやすくなります。

  • 我妻弐郎は動物と会話でき、忍術と羅睺の力を使う主人公
  • 羅睺は「黒き凶星」と恐れられた物ノ怪で、弐郎と体を共有する相棒
  • 鬼子母神一華と桐原零司は、弐郎とともに戦う《黒の灯火》の主要隊員
  • 司場涼介と久澄陶子は、危険な力をどう扱うかで方針が異なる
  • 天鬼と咬牙は、それぞれの思想と目的から弐郎たちへ敵対する

本作で注目したいのは、単純な強さの順位だけではありません。

羅睺を相棒として見るのか、危険物として管理するのか、それとも奪うべき力として見るのか。その違いが、各キャラクターの過去と価値観を浮かび上がらせています。

弐郎と羅睺の体は、物語の始まりですでに一つです。

それでも心は、すぐには重ならない。異なる二人が衝突しながら、本当の意味で肩を並べるまでの過程こそ、『BLACK TORCH』最大の見どころです。


よくある質問

BLACK TORCHの主人公は誰ですか?

主人公は、忍者の末裔で動物と会話できる高校生・我妻弐郎です。

黒猫の姿をした物ノ怪・羅睺と融合し、公儀隠密局特務二課の《黒の灯火》へ加わります。アニメ版の声優は鈴木崚汰さんです。

黒の灯火のメンバーは誰ですか?

主要な現場メンバーは、我妻弐郎、鬼子母神一華、桐原零司です。

部隊を設立した特務二課課長・司場涼介と、司場や隊員を支える宇佐美花も中心人物として登場します。

羅睺は敵キャラクターですか?

羅睺は物ノ怪ですが、弐郎の敵ではありません。

自分を守って命を落とした弐郎を救うために融合し、その後は一つの体で行動します。ただし、過去に「黒き凶星」と恐れられていたため、公儀隠密局やほかの物ノ怪から警戒されています。

鬼子母神一華はなぜ羅睺を警戒するのですか?

一華は、物ノ怪によって家族を奪われた過去を持つためです。

伝説級の物ノ怪である羅睺を警戒するのは、彼女自身の被害経験に基づく反応であり、弐郎とは物ノ怪に対する認識が異なります。

BLACK TORCHの第5話は放送済みですか?

2026年7月28日時点では、第5話「Young Gunz」はまだ放送されていません。

放送予定日は2026年8月1日です。公式あらすじとして公表された内容と、放送済みの本編内容は区別して扱う必要があります。

神原 誠一(かんばら せいいち)
アニメ評論家 × 戦略ブロガー × 感情翻訳家

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