『好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。』原作小説ガイド|書籍情報と読む順番

静かな湖に浮かぶ小島の庵を背景に、木の机に二冊の無地の小説と小さな薬瓶が並ぶ、淡い朝の光に包まれた幻想的な読書風景 ライトノベル
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『どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。』の原作小説は全2巻で、読む順番は1巻、2巻です。

六つ花えいこによる恋愛ファンタジーで、Web版は全77話で完結しています。書籍を選ぶ際のポイントは、書き下ろし番外編、vientの挿絵、電子限定SSの収録案内です。

『どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。』原作は何巻?読む順番と書誌情報

原作小説は、六つ花えいこが執筆し、vientがイラストを担当する双葉社のMノベルスf作品です。「小説家になろう」の作者掲載ページでは、書籍全2巻と案内されています。

読む順番は刊行順で問題ありません。まず1巻で魔女ロゼと騎士ハリージュの関係の始まりを読み、続いて2巻へ進みます。

原作小説・紙書籍の発売日とISBN

紙書籍を探す際に使える情報をまとめました。電子版の配信日とは区別して確認してください。

項目 原作小説1巻 原作小説2巻
著者 六つ花えいこ 六つ花えいこ
イラスト vient vient
出版社 双葉社 双葉社
紙書籍の発売日 2019年10月18日頃 2020年3月16日
ISBN 9784575242171 9784575242584

1巻の発売日は、楽天ブックスの商品情報にある「頃」を残しています。2巻の2020年3月16日は、双葉社の商品情報と、著者が2020年3月1日に公開した発売告知で確認できます。

なお、双葉社の2巻商品ページには、電子版配信日が2020年3月14日と掲載されています。紙と電子で日付が異なるため、発売情報を調べる際は、どの形式の日付なのかまで見ると混乱しません。

ISBNは、同名の漫画と取り違えずに紙の原作小説を探すための目印になります。書店や図書館で問い合わせるときも、作品名に著者名とISBNを添えると対象を絞りやすくなります。

小説と漫画は、担当者と分類で見分ける

正式タイトルは『どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。』です。ただし、原作小説と漫画版は同じ作品名を使うため、タイトルだけでは判別できません。

原作小説は「六つ花えいこ・著」「vient・イラスト」が目印です。漫画版は釜田が漫画を担当し、六つ花えいこが原作、vientがキャラクター原案として記載されています。

漫画版はFLOS COMICの作品で、原作小説とは刊行元も異なります。検索結果で巻数が多い商品を見かけても、それを原作小説の巻数と数えないことが大切です。

筆者としては、最初に「小説全2巻」と「漫画の刊行巻数」を分けることが、この作品を迷わず探すための第一歩だと考えます。作品名が一致していても、読む形式まで一致しているとは限らないからです。


書籍の書き下ろしは何が読める?Web版との選び方

確認できる主な違いは、書籍で案内されている書き下ろしとイラストです。本編全体の改稿範囲や、書籍各巻とWeb版各話の厳密な対応は、今回参照した公開情報だけでは確定できません。

まずは「何巻に、どの追加収録が案内されているか」を押さえると、Web版を読んだ人も選びやすくなります。

1巻の番外編・2巻のデート・電子限定SSを整理

追加収録について確認できた内容と、未確認の点を一か所にまとめます。

対象 確認できる収録案内 根拠となる公開情報 未確認の点
書籍1巻 書き下ろし番外編付き。目次に「魔女の影と、幸せのゆりかご」 楽天ブックスの内容紹介・目次 電子限定SSとの内容の重複関係
書籍2巻 ロゼとハリージュのデートを書き下ろし 著者ブログの2巻発売告知 告知には正式な収録題名の記載なし
電子版1巻 電子限定書き下ろしSS付きの商品あり Reader Storeの商品名・内容紹介 SSの題名、他の番外編との重複関係

1巻は、商品紹介に書き下ろし番外編付きとあり、目次には本編タイトルと「魔女の影と、幸せのゆりかご」が並んでいます。追加の物語を読む目的なら、この目次情報が具体的な確認材料になります。

2巻は、著者自身がロゼとハリージュのデートを書き下ろしたと告知しています。同じ告知では、vientによる挿絵に加え、カラー口絵が4枚あることも紹介されています。

一方、電子版1巻の「電子限定書き下ろしSS付」という表記は、紙書籍の番外編とは別に確認すべき商品情報です。公開されている商品名だけで、SSと「魔女の影と、幸せのゆりかご」が同じ話か、異なる話かまでは判断できません。

書き下ろしがあることと、追加作品の総数が分かることは別です。 未照合の収録内容を足し算して、「書籍なら新作が合計何本読める」と断定するのは避けたいところです。

ここで確認したのは、公開目次、商品紹介、著者告知による収録案内です。書籍全編とWeb版全編の実物照合は行っていないため、本編の加筆量や追加収録同士の重複までは確定していません。

初めて読む人は形式から、Web既読者は追加収録から選ぶ

初めて作品に触れるなら、読みやすい形式を優先してよいでしょう。Web版で文章の雰囲気を確かめる方法も、挿絵のある書籍を1巻から読む方法もあります。

Web版を読み終えている人には、選ぶ基準がもう少し具体的になります。1巻の番外編、2巻のデート、電子版1巻の限定SSという案内を、購入候補の商品ページで確認してください。

筆者なら、「本編を読みたい」という目的と、「好きになった二人の時間をもう少し読みたい」という目的を分けて考えます。後者の場合、巻数よりも、追加収録の内容が選択に直結するからです。

また、vientのイラストも書籍を検討する要素です。文章から自分の中に立ち上がった人物像と、絵として示される表情を見比べることには、小説をもう一度味わう楽しさがあります。

価格、在庫、配信条件、特典の表示は変わる場合があります。購入・利用時の最新情報は、出版社や利用する電子書店の公式案内で確認してください。

※画像はAIによるイメージ

Web版はどこで読める?全77話の順番と漫画から移る際の注意点

Web版は「小説家になろう」と「カクヨム」に掲載されています。2026年10月29日の確認では、どちらも全77話で完結済みと表示されています。

「小説家になろう」の作品識別番号は、Nコード「N9512FK」です。同名作品を探す際や、作品情報を再確認したいときの手がかりになります。

Web版は第一部から第二部へ、目次順に読む

「小説家になろう」の目次は、第一部31話、第二部46話という構成です。第一部の後、そのまま第二部へ進めば、全77話を順番に読めます。

注意したいのは、第二部で各話タイトル末尾の番号が再び「01」から始まることです。タイトルの番号だけを見て、冒頭に戻ったと勘違いしないようにしてください。

同サイトの作品情報では、掲載日が2019年4月10日、最終掲載日が2020年3月14日となっています。カクヨムには2020年3月16日更新と表示されていますが、掲載サイトの日付の違いだけで追加の本編があるとは判断できません。

読む場所を選ぶうえでは、文字の大きさや背景色、しおり機能など、自分が続けて読みやすい環境を基準にするとよいでしょう。完結まで公開されていることを確認できるため、更新を待たずに物語を追いたい人にも入りやすい原作です。

筆者は、こうした完結状況の確認には、単に巻数を数える以上の意味があると感じます。「どこまで読めるのか」が分かるだけで、じれったい恋を安心して見守るための余白が生まれるからです。

漫画から原作へ移る際の注意点

今回参照した出版社紹介や著者告知では、漫画の各巻・各話と原作の収録位置を結ぶ公式の対応表は確認できませんでした。漫画をどこまで読んだかだけで、続きの開始位置を一律には指定できません。

また、「小説2巻」と「Web版第二部」は、数字が一致するだけで厳密な収録対応を証明するものではありません。形式を途中で切り替えるときは、目次や章の冒頭、直前に読んだ出来事を確認する必要があります。

迷う場合は、原作を冒頭から読む方法が分かりやすいでしょう。本作は出来事の順番に加え、ロゼがその出来事をどう受け止めたかが、恋の切なさに深く関わっています。

漫画で知っている場面でも、文章では、表情を隠した人物の内側へ別の角度から近づけます。「続きを先に知る」だけでなく、「知っている場面の意味を受け取り直す」ことも、原作へ移る楽しみになるはずです。


原作はどんな物語?1巻と2巻の読みどころを整理

本作は、魔女ロゼが片思いの騎士ハリージュから惚れ薬の製作を依頼されるところから始まります。好きな人が訪ねてきた喜びと、その用件に傷つく気持ちが、同時にやってくる導入です。

ロゼは、せめて一緒にいられる時間を延ばそうと、薬に必要な材料の調達を頼みます。ところがハリージュは、薬の材料とは関係のない食べ物まで運ぶようになります。

1巻は、仕事の依頼が日常へ入り込む物語

1巻の出版社提供の紹介では、惚れ薬の依頼、材料集め、食べ物の差し入れという流れが示されています。出会いの口実だった仕事が、相手の暮らしへ関わるきっかけになるわけです。

ロゼにとっては、薬が完成するまでの時間を少しでも長くしたい。一方でハリージュは、依頼先の魔女の食生活にまで目を向けるようになります。

筆者がこの入口に惹かれるのは、二人の距離が「好き」という言葉より先に、生活の細部で動くところです。食事を気に掛ける行動には、甘い台詞とは異なる温度があります。

もちろん、差し入れだけで恋愛感情を断定することはできません。それでも、仕事の用件だけでは説明しきれなくなっていく訪問の時間が、読者の期待を育てる仕掛けになっていると考えます。

2巻は、心が通じた後の暮らしへ進む

ここからは2巻の公式紹介で明かされている展開に触れます。導入以外を知らずに読みたい人は、次の考察見出しへ進んでください。

双葉社の2巻紹介では、ロゼとハリージュが心を通わせ、ロゼが彼の婚約者として一緒に暮らす展開が案内されています。さらに、魔女の弟子になることを望む少女が訪れます。

つまり、2巻は片思いの状態をそのまま繰り返す巻ではありません。関係が変わった後、日々の暮らしや、新たな他者との関わりへ物語が進みます。

筆者としては、ここが全2巻を読むうえで大切なポイントだと感じます。恋の成立を待つ時間だけでなく、成立した関係に慣れていく時間にも、二人の不器用さを味わう余地があるからです。

好きだと分かった瞬間に、生活のすべてが器用になるわけではない。その先へ視野を広げる2巻の構成は、ロゼを「恋する魔女」だけで終わらせないものとして読めそうです。


原作の魅力を考察|ロゼはなぜ、依頼を失恋と受け止めたのか?

筆者が導入で注目したのは、ハリージュの依頼と、ロゼがそこから導く結論の間にある距離です。以下は、Web版冒頭3話を参照した範囲での考察であり、全2巻を読了した総評ではありません。

第1話で明らかになるのは、ハリージュが惚れ薬を必要としていることです。しかし、この段階で、依頼の事情が読者にすべて説明されるわけではありません。

それに対し、ロゼの中では、彼には自分以外に好きな人がいるという受け止め方が先に進みます。読者がまだ保留している結論を、本人はもう抱えてしまっているのです。

失恋の切なさと会話の可笑しさが同時に動く

第2話では、材料を小出しに頼まれたハリージュが声を荒らげ、その後、身を縮めたロゼを見て謝る場面があります。ところが、ロゼが顔を隠す事情は、彼の想像と食い違っています。

ハリージュは自分の態度を省みていますが、ロゼの内側では、彼の容姿へのときめきも動いている。相手を見ているのに、同じ場面を別の意味で受け取っているわけです。

会話は一つなのに、心の実況は別番組。この可笑しさがあるからこそ、失恋したつもりのロゼの痛みが、読者にとって重苦しさ一色にならずに届くのだと筆者は感じました。

ここで重要なのは、すれ違いを解消する答えを急いで決めないことです。ハリージュの行動を確かめながら、ロゼの解釈とは別の可能性を残して読むと、短い会話にも緊張と期待が生まれます。

第3話は、ロゼの恋に「容姿以外の理由」を与える

第3話には、祖母を亡くした後のロゼが、街でハリージュを見かけた過去が描かれます。祖母の死を喜ぶような周囲の発言に対し、彼はそれをたしなめます。

彼は、ロゼに好かれるためにそう振る舞ったわけではありません。少なくともこの場面で示されるのは、目の前の会話に対し、誰かを軽んじる態度をよしとしない姿勢です。

筆者には、この過去があることで、ロゼの恋が「美しい騎士への憧れ」だけでは説明できなくなるように見えます。祖母を大切に思っていた彼女にとって、彼の態度には、周囲とは異なる意味があったのでしょう。

自分への特別扱いを受ける前に、他者への接し方で心を動かされていた。この順序が、容姿に圧倒されるコミカルな描写の奥に、静かな説得力を与えていると考えます。

※画像はAIによるイメージ

小舟の距離を読むと、訪問の意味が変わる

第2話では、ロゼの庵が湖の小島にあり、依頼人は自力で小舟を漕いで訪れることが説明されています。彼女の暮らしは、人の往来が自然に流れ込む場所から離れているのです。

筆者は、この地理的な距離にも注目したいと思います。庵への訪問には、そこへ行こうとする具体的な行動が必要であり、通りすがりの会話とは違う重みが生まれるからです。

薬の材料や食べ物を運ぶことは、単に物を渡すだけではありません。ロゼの生活圏まで、相手が時間と手間をかけて入ってくることでもあります。

これは映像化された場面を見たうえでの演出評価ではなく、原作の舞台設定からの読みです。それでも、小舟という移動手段を意識すると、繰り返される訪問が、孤立した生活に他者の気配を増やす出来事として見えてきます。

依頼の言葉だけで恋を判断せず、誰がどこまで来て、何を持ち帰り、何を置いていくのかを見る。その着眼点が、本作のじれったさを味わう助けになると筆者は考えます。


まとめ|全2巻を順番に読み、追加収録は版ごとに確認しよう

『どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。』の原作小説は全2巻で、読む順番は1巻から2巻です。Web版は「小説家になろう」と「カクヨム」で全77話の完結表示を確認できます。

書籍では、1巻の番外編、2巻のデートの書き下ろし、vientのイラストが選ぶ材料になります。電子版1巻には限定SS付きの商品があるため、特典を重視する場合は、購入する版の収録案内も確認してください。

この原作の入口にあるのは、惚れ薬という大きな仕掛けと、相手の言動を不器用に受け取る小さな心の動きです。筆者には、薬の完成を待つ時間そのものが、相手を知っていく時間へ変わるところに、この物語を追いたくなる魅力があります。

よくある質問:原作小説と漫画は同じ全2巻ですか?

全2巻という案内は原作小説についてです。漫画版は釜田が漫画を担当する別の刊行シリーズなので、巻数を分けて確認してください。

よくある質問:Web版第二部から、小説2巻へそのまま移れますか?

今回確認した公開情報では、厳密な収録対応を確定できません。切り替える場合は、巻や部の数字だけで判断せず、目次と直前の出来事を確認してください。

よくある質問:電子限定SSのために選ぶとき、何を見ればよいですか?

購入候補の商品名と内容紹介に、電子限定書き下ろしSS付きの表記があるかを確認してください。他の番外編との重複関係は、今回参照した公開情報では未確認です。


確認に用いた情報源と確認日

以下の確認日は、いずれも2026年10月29日です。商品情報は書誌・収録案内の確認に用い、読者レビューを発売日や収録内容の根拠にはしていません。

  • 双葉社「どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。」商品ページ。原作小説1巻を特定する出版社側のページです。URL:https://www.futabasha.co.jp/book/97845752421710000000
  • 双葉社「どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。2」商品ページ。2巻の著者、イラスト担当、レーベル、紙書籍の発売日、ISBN、電子版配信日、内容紹介を確認しました。URL:https://www.futabasha.co.jp/book/97845752425840000000
  • 六つ花えいこ・著者ブログ「どうも惚れ魔女、二巻のお知らせ。」。2020年3月1日公開。2巻の発売日、デートの書き下ろし、カラー口絵の案内を確認しました。URL:https://6hana.localinfo.jp/posts/7840166
  • 楽天ブックス「どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。1」。1巻の発売日「2019年10月18日頃」、ISBN、書き下ろし番外編の案内、公開目次を確認しました。URL:https://books.rakuten.co.jp/rb/16047798/
  • Reader Store「どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。:1【電子限定書き下ろしSS付】」。電子版1巻の限定SS表記を確認しました。URL:https://ebookstore.sony.jp/title/10456083/id/LT000121102000983058/
  • 小説家になろう「どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。【#惚れ魔女】」作品情報。NコードはN9512FK。書籍全2巻の案内、全77エピソードの完結表示、掲載日、最終掲載日を確認しました。URL:https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n9512fk/
  • 小説家になろう・同作目次。第一部と第二部の構成を確認しました。URL:https://ncode.syosetu.com/n9512fk/
  • 小説家になろう「魔女と失恋の惚れ薬 01」「魔女と失恋の惚れ薬 02」「湖の善き魔女 03」。導入の依頼、庵への移動、人物の受け止め方、過去の場面に関する考察の参照範囲です。URL:https://ncode.syosetu.com/n9512fk/1/ / https://ncode.syosetu.com/n9512fk/2/ / https://ncode.syosetu.com/n9512fk/3/
  • カクヨム「どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。」。著者名、全77話の完結表示、更新日を確認しました。作品識別番号は1177354054888740167です。URL:https://kakuyomu.jp/works/1177354054888740167
  • カドコミ「どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。」第1話ページ。漫画版の漫画担当、原作、キャラクター原案を確認しました。URL:https://comic-walker.com/detail/KC_003127_S/episodes/KC_0031270000100011_E

執筆:神原 誠一|アニメ評論家・ブロガー/『アニメ反射鏡』

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