『片田舎のおっさん、剣聖になる』アニメ声優一覧|主要キャストを紹介

ベリルを中心にアリューシアやスレナなど第1期と第2期の主要キャラクターが集まる声優紹介イメージ アニメ声優
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『片田舎のおっさん、剣聖になる』のベリル役は平田広明さん。第2期では主要8人とモルデア役・内田直哉さんが続投し、新たに近藤隆さんら4人が加わっています。

第1期と第2期『片田舎のおっさん、剣聖になるII』について、主要キャラクターの担当声優、続投状況、第2期から登場するキャストを正確に整理します。

『片田舎のおっさん、剣聖になる』声優・主要キャスト一覧

『片田舎のおっさん、剣聖になる』では、主人公ベリル・ガーデナントを平田広明さんが演じています。

第2期の公式主要キャスト欄には13人が掲載されており、このうちベリル、アリューシア、スレナ、クルニ、フィッセル、ミュイ、ルーシー、ヘンブリッツ、モルデアは第1期からの続投です。

ハノイ、クリウ、プリム、モーリスは、第2期で登場する追加キャラクターとして公式発表されました。

キャラクター 担当声優 出演区分
ベリル・ガーデナント 平田広明 第1期・第2期
アリューシア・シトラス 東山奈央 第1期・第2期
スレナ・リサンデラ 上田瞳 第1期・第2期
クルニ・クルーシエル 広瀬ゆうき 第1期・第2期
フィッセル・ハーベラー 矢野妃菜喜 第1期・第2期
ミュイ・フレイア 仲田ありさ 第1期・第2期
ルーシー・ダイアモンド 斎藤千和 第1期・第2期
ヘンブリッツ・ドラウト 石川界人 第1期・第2期
モルデア・ガーデナント 内田直哉 第1期・第2期
ハノイ・クレッサ 近藤隆 第2期で登場
クリウ・ライバーク 峯田大夢 第2期で登場
プリム 内田愛美 第2期で登場
モーリス・パシューシカ 家中宏 第2期で登場

第1期の公式主要キャスト欄には、このほかロゼ・マーブルハート役の茅野愛衣さん、シュプール役の逢坂良太さん、ガトガ・ラズオーン役の木内秀信さんも掲載されています。

なお、モルデア役の内田直哉さんは、第2期からの追加キャストではありません。

内田さんは第2期公式コメントで、第1期を振り返ったうえで、第2期にも引き続きモルデア役で登場すると明言しています。したがって、正しい区分は「第1期・第2期の続投」です。

一方、ハノイ・クレッサ、クリウ・ライバーク、プリム、モーリス・パシューシカは、公式サイトで「第二期で登場する追加キャラクター」として発表されました。

ハノイ、クリウ、プリムはヴェルデアピス傭兵団に関係する人物、モーリスはスフェン教の教皇として紹介されています。

この記事は、各話限りの教師、生徒、兵士などを含む全出演者名簿ではなく、公式キャスト欄に掲載された主要人物を中心とする声優一覧です。

「全キャスト」と呼ぶとゲスト出演者まで網羅しているように見えてしまうため、検索する読者が迷わないよう対象範囲を明確にしました。


平田広明はベリル・ガーデナント役

主人公ベリル・ガーデナントの声優は、平田広明さんです。

ベリルは片田舎で剣術道場の師範を務め、多くの優秀な弟子を育ててきた中年剣士。本人は自分の腕を「常人より多少マシ」と考えていますが、実際には対峙した者を圧倒するほど卓越した剣技を身につけています。

物語は、元弟子であるアリューシアからレベリオ騎士団の特別指南役に推薦され、ベリルが首都へ向かうところから始まります。

平田広明さんは、『ONE PIECE』のサンジ役や『TIGER & BUNNY』の鏑木・T・虎徹役などで知られる声優です。

ただし、ベリル役で前面に出ているのは、派手な必殺技を叫ぶような強さではありません。

普段は都会の暮らしや弟子たちの勢いに戸惑い、少し困ったような調子で話す。それが剣を構えた瞬間、声から余計な揺れが消え、相手の動きを静かに見定める剣士へ切り替わります。

筆者が特に印象に残ったのは、第1期でヘンブリッツとの模擬戦に臨む場面です。

ベリルは自分の強さを大げさに宣言せず、相手の踏み込みや剣筋へ意識を集中させます。平田さんの声も必要以上に低く太くなるのではなく、語尾が短くなり、呼吸の揺れが減っていく。

この変化によって、「強そうな声を出している」のではなく、戦うために思考の雑音を消した人物として聞こえるのです。

このおっさん、声で威圧してこない。気づいた時には間合いへ入っているタイプです。

第2期では、ベリルの役割が「実力を周囲に発見される剣士」から、「すでに成長した弟子をさらに導く指導者」へ広がっています。

第1話では魔術師学院の臨時講師となり、フィッセルの授業や剣魔法科の生徒たちと向き合います。第3話では魔術が使えない異常事態の中、フィッセルとともに学舎へ突入しました。

第1期のベリルは、自分を評価する他人の言葉に戸惑うことが多い人物でした。

第2期では、教え子から向けられる信頼を受け止め、自分が何を伝えられるのかを考える場面が増えています。平田さんの芝居も、単なる「無自覚最強」の面白さだけでなく、師として責任を負う男の繊細さへ重心が移っていくと考えられます。


東山奈央はアリューシア役|主要な弟子の声優は?

ベリルの元弟子は、全員が師匠を高く評価しています。

しかし、その感情は同じではありません。敬意、恩義、信頼、対抗心が異なる声で重なるからこそ、ベリルが積み上げてきた年月に説得力が生まれます。

アリューシア・シトラス役:東山奈央

アリューシア・シトラスの声優は、東山奈央さんです。

アリューシアはレベリオ騎士団の団長で、「神速」の異名を持つ実力者。ベリルの道場で修業し、皆伝を授かった元弟子でもあります。

ベリルを騎士団の特別指南役へ推薦し、田舎から首都へ呼び出した人物です。つまり、本作の物語を最初に動かした張本人でもあります。

東山さんは、騎士団長として部下へ指示を出す時には、言葉を明瞭に区切り、迷いのない声を聞かせます。

一方、ベリルと話す場面では、団長としての姿勢を崩さないまま、返事の速度や息の置き方がわずかに変わります。

筆者には、この「ほとんど崩れない」こと自体が重要に感じられました。

露骨に甘い声へ切り替わるのではなく、鎧の継ぎ目から感情が少しだけ漏れる。師を尊敬する剣士と、もっと自分を見てほしい元弟子が、同じ声の中でせめぎ合っています。

スレナ・リサンデラ役:上田瞳

スレナ・リサンデラの声優は、上田瞳さんです。

スレナは「竜双剣」の異名を持つ最上位ランクの冒険者。幼少期に両親を失い、ベリルの家族に保護された過去があります。

彼女にとってベリルは、剣術を教えた師匠であるだけでなく、自分の人生を救ってくれた恩人です。

上田さんの張りのある声は、双剣を振るうスレナの身体能力と、前へ進み続ける力強さによく合っています。

しかし、ベリルの前で聞こえるのは、単なる強者の自信だけではありません。

アリューシアが「今も師匠の隣で認められたい弟子」だとすれば、スレナは「救われた人生を強く生きることで恩を返したい弟子」です。

同じ師への敬意でも、東山さんは内側へ抱え込み、上田さんは行動へ変換する。この温度差が、元弟子たちを一枚岩にしないキャスティングのうまさです。

クルニ・クルーシエル役:広瀬ゆうき

クルニ・クルーシエルの声優は、広瀬ゆうきさんです。

クルニはレベリオ騎士団に所属する、小柄で明るい剣士。「っす」という親しみやすい語尾と、体格から想像しにくい膂力が特徴です。

広瀬さんの弾むような声は、騎士団の場面へ軽快なテンポを加えています。

ただし、クルニは単なるムードメーカーではありません。

自分の間合いや武器の課題を認め、ベリルの助言をすぐ試そうとする素直さがあります。「教える師匠」と「吸収する弟子」という本作の核を、最も分かりやすく見せる人物です。

ベリルの指導が天才だけに通じるものではなく、伸び悩む剣士の技術を具体的に更新できるものだと示す役割も担っています。

フィッセル・ハーベラー役:矢野妃菜喜

フィッセル・ハーベラーの声優は、矢野妃菜喜さんです。

フィッセルは王国魔法師団に所属し、剣術と魔術を組み合わせる「剣魔法」を扱います。剣術をベリルから、魔術をルーシーから学び、魔術師学院では剣魔法科の講師を務めています。

普段は淡々としており、言葉数も多くありません。

矢野さんは大きく感情を爆発させる代わりに、返事を置くまでの間や語尾の小さな変化で、フィッセルの負けず嫌いと自負を表現しています。

第2期では、ベリルがフィッセルの授業へ関わり、生徒の疑問へ答える形で彼女と立ち合います。

ここで描かれるのは、「優れた技術を持つこと」と「技術を他人へ伝えられること」は別だという問題です。

フィッセルはベリルのもとを離れ、すでに一人の講師になっています。それでも再び師の教えを受ける姿は、成長を卒業ではなく更新として描くものです。

完成した弟子を持ち上げるのではなく、その先の課題まで映す。第2期のフィッセルは、ベリルの指導力をより深く見せる存在になっています。

ミュイ・フレイア役:仲田ありさ

ミュイ・フレイアの声優は、仲田ありささんです。

ミュイは唯一の肉親だった姉を失い、悪党に利用されていた少女。ベリルの金を盗もうとした出来事をきっかけに保護され、彼と暮らしながら魔術師学院へ通っています。

言葉遣いは荒く、ベリルを「おっさん」と呼びます。

しかし、その刺々しさの内側には、新しい居場所をすぐには信じられない警戒心があります。

仲田さんの演技で注目したいのは、ミュイの態度を急に素直へ変えない点です。

ベリルに心を開き始めても、照れや不安を隠すように強い言葉を使う。声の角が少しずつ取れていく過程が、二人の暮らしの積み重ねを伝えています。

ミュイは剣術上の弟子ではありません。

それでも、ベリルが若い世代を守り、失敗を責めるのではなく立ち直る余地を与える人物だと示しています。

ベリルとミュイの関係は、「最強の剣士と保護対象」という記号だけでは収まりません。

二人とも家族らしい距離の取り方に慣れていないため、会話のぎこちなさそのものが家族になろうとする時間へ変わっています。

※画像はAIによるイメージ

斎藤千和や石川界人ら周辺人物の声優は?

ベリルの元弟子だけが、主人公の実力を証明しているわけではありません。

ルーシーやヘンブリッツのように、ベリルを最初から崇拝していなかった人物が自分の目で実力を認めることで、「弟子による身内評価」ではない説得力が生まれています。

ルーシー・ダイアモンド役:斎藤千和

ルーシー・ダイアモンドの声優は、斎藤千和さんです。

ルーシーは王国魔法師団の団長で、フィッセルへ魔術を教えた師匠。少女のような外見に反して一人称は「わし」で、年長者らしい言葉遣いをします。

斎藤さんは外見と口調のギャップを面白さへ変えながら、組織を率いる人物としての格も失わせていません。

古風な言葉を使うだけではなく、未知の技術や人材へすぐ興味を示す軽やかさがあり、ルーシーを「長く生きているだけの賢者」にしない芝居です。

ルーシーはベリルの力量を自分で確かめたうえで、遠慮のない言葉を交わせる関係になります。

第2期でベリルを魔術師学院の臨時講師へ招いたのも、彼の本質が剣技だけではなく、相手の状態を見抜いて助言する能力にあると理解しているからでしょう。

ヘンブリッツ・ドラウト役:石川界人

ヘンブリッツ・ドラウトの声優は、石川界人さんです。

ヘンブリッツはレベリオ騎士団の副団長で、「轟剣」の異名を持つ剛剣の使い手です。

当初は自分を過小評価するベリルへ疑問を抱き、実力を確かめるため模擬戦を挑みます。

石川さんの力強く明瞭な声は、副団長としての自信と、正面から勝負を求める実直さを伝えます。

この模擬戦が効果的なのは、ベリル本人に自分の強さを説明させていない点です。

王国で高く評価されるヘンブリッツが本気で攻め、その反応を通してベリルの技量を見せる。主人公の格を対戦相手の声と表情で測らせる構造になっています。

敗北したヘンブリッツがベリルへの見方を改めることで、視聴者も自然に「この人物は本物だ」と納得できます。

ロゼ・マーブルハート役:茅野愛衣

ロゼ・マーブルハートの声優は、茅野愛衣さんです。

ロゼはスフェンドヤードバニア教会騎士団の副団長で、旅の途中にベリルの道場を訪れ、短期間ながら指導を受けました。

茅野さんの柔らかな声は、ロゼの親しみやすさと落ち着きを支えています。

アリューシアたちのように長期間修業した弟子ではなくても、ベリルへ強い信頼を寄せている点が重要です。

ベリルの教えが心へ残る理由は、過ごした時間の長さではなく、相手の課題を見抜き、その人に必要な言葉を渡せることにあると分かります。

ガトガ・ラズオーン役:木内秀信

ガトガ・ラズオーンの声優は、木内秀信さんです。

ガトガはスフェンドヤードバニア教会騎士団長。屈強な体格と指揮官としての落ち着きを併せ持つ剣士です。

木内さんの低く安定した声からは、戦闘能力だけでなく、部下の命を預かる立場の経験が感じられます。

ベリルと同じく、若さや勢いだけでは測れない強者が登場することで、本作における「年齢を重ねた剣士」の描写へ厚みが加わっています。

シュプール役:逢坂良太

シュプールの声優は、逢坂良太さんです。

シュプールは第1期でベリルたちと敵対する側に立つ人物で、公式主要キャスト欄にも掲載されています。

物語上の立場を詳しく説明すると第1期後半の展開へ触れるため、未視聴者はキャラクター名と担当声優だけ押さえておくのが安全です。

逢坂さんの芝居は、表面的な言葉と内側に抱える意図との距離を感じさせ、ベリルを慕う弟子たちとは異なる緊張を作品へ持ち込んでいます。


第2期『片田舎のおっさん、剣聖になるII』の追加声優は?

第2期の公式主要キャスト欄には、第1期から続投する9組と、第2期で登場する4組が掲載されています。

ここで注意したいのが、モルデア役の内田直哉さんです。

モルデアは第2期で重要度が増す人物ですが、内田さん自身の公式コメントから第1期にも出演していたことが確認できます。「第2期の新キャスト」ではなく、正しくは続投キャストです。

第2期で登場する人物 担当声優 公式発表で確認できる立場
ハノイ・クレッサ 近藤隆 ヴェルデアピス傭兵団
クリウ・ライバーク 峯田大夢 ヴェルデアピス傭兵団
プリム 内田愛美 ヴェルデアピス傭兵団
モーリス・パシューシカ 家中宏 スフェン教教皇

ハノイ、クリウ、プリム、モーリスは、公式サイトで第2期の追加キャラクターとして先に公開され、その後、担当声優が第2期公式キャスト欄へ掲載されました。

ヴェルデアピス傭兵団の3人がどのような目的でベリルたちと関わるのか、また教皇モーリスが物語上どのような判断を下すのかについては、放送済みの内容と公式発表を基準に見る必要があります。

キャラクター名と所属が発表されたからといって、味方や敵と即断することはできません。

声優一覧記事では、検索者が知りたい情報を増やそうとして、未放送部分の人物像まで推測で埋めてしまいがちです。

しかし、発表済みの配役と、まだ明らかになっていない劇中での役割は分けるべきでしょう。この線引きを守ることが、キャスト情報の信頼性につながります。

モルデア・ガーデナント役:内田直哉

モルデア・ガーデナントの声優は、内田直哉さんです。

モルデアはベリルの父で、ガーデナント家の道場をベリルへ譲った先代師範。現在は隠居していますが、ベリルが「最高の剣士」と評するほどの実力者です。

公式キャラクター紹介では、ベリルに敗北した姿を一度も見せていない人物と説明されています。

一方で、「早く孫の顔を見せろ」と軽口をたたく、ひょうきんな父親でもあります。

内田さんの重厚な声は剣士としての格を作りながら、息子をからかう場面では年齢を重ねた親の余裕へ変わります。

モルデアは、ベリルの自己評価が低い理由を考えるうえで欠かせません。

周囲から見れば規格外の剣士であるベリルも、幼い頃から一度も勝てない父を基準にしてきました。物差しの最初から目盛りがバグっているので、自分を「多少剣が使える人」と判断してしまうわけです。

筆者は、第2期におけるモルデアの重要性は、単純にベリルより強いかどうかではないと考えます。

父の背中を追ってきたベリルが、自分の剣と、弟子へ残してきたものをどう評価するのか。モルデアとの対峙は、ベリルが自分自身の人生を測り直す機会になる可能性があります。


声優の演技から分かるアニメ版の魅力とは?

筆者が『片田舎のおっさん、剣聖になる』のキャスティングで優れていると感じるのは、ベリルの強さを周囲の声によって証明している点です。

ベリルは自分を優れた剣士だとは考えていません。

そのため、本人の言葉だけを聞いていると、田舎で細々と道場を続けてきた普通の師範に見えます。

そこで作品は、アリューシア、スレナ、クルニ、フィッセル、ヘンブリッツ、ルーシーらの反応を重ね、ベリルの実力と人柄を視聴者へ伝えています。

アリューシアの声には、団長としての自制と、師への強い敬意があります。

スレナには命を救われた者の恩義があり、クルニには教えを素直に吸収する信頼がある。フィッセルは多くを語らなくても師の技術を疑わず、ヘンブリッツは実際に剣を交えたことで評価を改めます。

ルーシーは自分の目で力量を確かめたうえで、ベリルを対等な友人のように扱います。

全員が同じ声色で「先生はすごい」と持ち上げていたら、ベリルの強さは薄い記号になっていたでしょう。

しかし、本作では尊敬、恩義、親愛、対抗心、好奇心が、それぞれ異なる声の温度で表現されています。

この違いが重なることで、ベリルが一人ずつ違う課題と向き合い、異なる形で弟子を育ててきたことまで見えてきます。

つまり、本作のキャストはキャラクターへ声を付けているだけではありません。

ベリルが過ごしてきた見えない年月を、弟子たちの声で可視化しているのです。

一方、平田広明さんは、最初から威厳のある達人声を作り続けてはいません。

日常では困惑やぼやきを残し、弟子たちに振り回される生活者として話します。それが戦闘へ入ると、声を荒らげるのではなく、余計な感情を削って相手へ集中する方向に変わる。

剣戟の映像が技術的な強さを見せ、周囲の声がその強さの意味を語り、平田さんの抑制された芝居が本人の自己認識とのずれを示しています。

映像、他者の声、本人の声が三方向からベリルを作る設計です。

個人的には、ここがアニメ版のキャスティングにおける最大の成功点だと考えます。

この演技設計、感情へ豪快な一太刀を入れてくるというより、気づかないうちに懐へ入り込んでいるタイプです。

後から振り返った時、「このおっさんが弟子たちに慕われる理由、声のやり取りだけでも分かるな」とじわじわ効いてきます。


第2期で注目したい声優陣の変化と今後の見通し

第2期で注目したいのは、新しい強敵や追加キャラクターだけではありません。

ベリルと元弟子たちの関係が、「師匠から技を教わる段階」から「一人前になった弟子が次の世代を導く段階」へ移っていることです。

フィッセルはすでに魔術師学院の講師ですが、生徒へ何をどう伝えるかという新たな壁に直面します。

ベリルは彼女の代わりに答えを出すのではなく、フィッセル自身が指導者として前へ進めるよう支えます。

これは、第1期で描かれた「隠れた達人の実力が発見される物語」からの明確な変化です。

第2期のベリルは剣士として評価されるだけでなく、自分が受け継いだ技術や考え方を、誰へどのように渡していくかを問われています。

同時に、アリューシアやスレナたちも、いつまでも師匠を見上げるだけの弟子ではいられません。

組織を率いる者、冒険者として戦う者、教壇へ立つ者。それぞれが自分の場所で判断を下すようになっています。

声優陣に求められるのも、第1期とまったく同じ「師匠への尊敬」ではないでしょう。

東山奈央さんのアリューシアには、師を慕う感情だけでなく、団長としてベリルと並び立つ責任が加わります。

矢野妃菜喜さんのフィッセルには、教えられる弟子と、教える講師の両方が必要です。仲田ありささんのミュイにも、守られる少女から自分で仲間を守ろうとする変化が表れ始めています。

筆者としては、第2期の演技で最も注目したいのは、「声が強くなること」ではなく、同じ言葉の意味が変わることです。

ベリルが「自分は大した剣士ではない」と話した時、第1期と同じように本気でそう信じているのか。

それとも、弟子たちの成長や信頼を見て、自分が残してきたものを少しずつ認め始めているのか。

文章にすれば同じ台詞でも、返答までの間や息の置き方が変われば、聞こえる意味はまったく異なります。

さらにモルデアとの関係が描かれることで、ベリルが自分を過小評価してきた原点にも光が当たるでしょう。

ただし、今後の具体的な展開については、未放送内容を事実のように断定できません。

ここで述べたのは、公式キャラクター紹介、発表済みのキャスト情報、放送済みエピソードを踏まえた筆者の見通しです。

ベリルに必要なのは、父を剣で上回ることなのか。

それとも、父を基準にし続けてきた自分の物差しを手放し、弟子たちへ与えたものを認めることなのか。

感情を大声で叫ぶキャラクターではないからこそ、平田さんのわずかな声色の変化が、その答えを示す重要なサインになりそうです。


まとめ

『片田舎のおっさん、剣聖になる』の主人公ベリル・ガーデナント役は、平田広明さんです。

アリューシア役の東山奈央さん、スレナ役の上田瞳さん、クルニ役の広瀬ゆうきさん、フィッセル役の矢野妃菜喜さん、ミュイ役の仲田ありささん、ルーシー役の斎藤千和さん、ヘンブリッツ役の石川界人さんも第2期へ続投しています。

モルデア役の内田直哉さんも、第2期からの追加ではなく、第1期から引き続き出演する続投キャストです。

第2期では、ハノイ役の近藤隆さん、クリウ役の峯田大夢さん、プリム役の内田愛美さん、モーリス役の家中宏さんが、追加キャラクターの担当声優として公式主要キャスト欄へ加わりました。

本作のキャスティングの魅力は、ベリルの強さを本人の自己申告で説明せず、弟子や実力者たちの異なる反応によって立体的に伝えている点です。

平田さんが演じる生活感のある中年男性と、剣を握った時の静かな達人。その落差へ各声優が敬意、恩義、信頼、対抗心を重ねることで、ベリルが歩んできた年月まで感じられる作品になっています。

各話限定の出演者や追加キャラクターの詳しい役割は、放送の進行に伴って更新される可能性があります。

未公表の情報を推測で補わず、最新の配役はアニメ公式サイトの「STAFF&CAST」と各話のクレジットを基準に確認しましょう。


よくある質問

『片田舎のおっさん、剣聖になる』のベリル役は誰?

ベリル・ガーデナント役は平田広明さんです。

普段の少し困ったような自然体の声と、戦闘時に余計な揺れが消える静かな芝居で、生活者と達人の両面を表現しています。

第2期で声優が変更された主要キャラクターはいる?

第2期公式サイトでは、ベリル、アリューシア、スレナ、クルニ、フィッセル、ミュイ、ルーシー、ヘンブリッツ、モルデアの担当声優が第1期から引き継がれています。

主要キャラクターについて、担当声優が交代したという公式発表は確認されていません。

モルデア役の内田直哉は第2期からの新キャスト?

いいえ。内田直哉さんは第1期からモルデア・ガーデナントを演じています。

本人も第2期公式コメントで、第1期に続いて第2期にもモルデア役で出演すると説明しています。

第2期から登場する追加キャラクターの声優は?

ハノイ・クレッサ役は近藤隆さん、クリウ・ライバーク役は峯田大夢さん、プリム役は内田愛美さん、モーリス・パシューシカ役は家中宏さんです。

第2期の主要キャストは何人?

第2期公式サイトの「CAST」欄には、ベリルからモーリスまで13人のキャラクターと担当声優が掲載されています。

ただし、この13人は各話ゲストを含む全出演者数ではなく、公式サイトで紹介されている主要キャストの人数です。

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